明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズや大宮アルディージャを率いていた石井正忠氏は今月1日、タイ1部のサムットプラーカーン・シティFCの指揮官を退任。同じタイ1部の強豪ブリーラム・ユナイテッドの監督に就任している。その中、サムットプラーカーン・シティFCは再び日本人指導者の招へいに動くようだ。6日、タイメディア『サイアムスポーツ』が伝えている。
石井正忠氏は2018シーズン終了後に大宮アルディージャ監督を退任すると、およそ1年間の無所属状態をへて2019年12月にサムットプラーカーン・シティFCの指揮官に就任。タイ挑戦1年目の2020/21シーズンを14勝5分11敗、勝ち点47の6位という成績で終え、来年5月までの契約延長を勝ちとっていたが、今季はここまで14試合を戦って3勝5分7敗と苦戦。先月27日開催の第15節・コーンケン・ユナイテッド戦でも0-1と敗れ、リーグ戦3連敗となると、今月1日に監督退任が正式決定していた。
その中、『サイアムスポーツ』の報道によると、サムットプラーカーン・シティFCは吉田靖氏へのオファーを準備しているとのこと。現在61歳の吉田靖氏は、現役時代に浦和レッズの前身である三菱重工業サッカー部でプレー。引退後は浦和レッズの下部組織で指導に当たったほか、1999年には天皇杯限定で浦和レッズの総監督を務めていた。また、日本代表の年代別代表やロアッソ熊本、浦和レッズレディースを率いた実績を持っており、昨年からは浦和レッズで ヘッドオブコーチングを務めている。
また、『サイアムスポーツ』は吉田靖氏が2007年にU20日本代表を率いていた時、森保一現日本代表監督がコーチとして同氏をサポートしていたことから、「森保一の師匠」と紹介。くわえて、U20日本代表でMF香川真司(32)やDF槙野智章(34)らを指導していたこともあわせて取り上げている。
なお、サムットプラーカーン・シティFCは16クラブ中13位という結果でシーズン前半戦を終えている。来年1月8日のリーグ戦再開にむけてチームの立て直しが求められる中、クラブ首脳陣は日本人路線の継承を決断したようだ。
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