Aリーガ(リトアニア1部)の強豪FKスードゥバでのシーズンを終えた元日本代表MF本田圭佑(35)は、カンボジア代表GM(ジェネラルマネージャー)として、今月5日からスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)に臨む。その中、来シーズンからともにプレーする可能性のある選手を視察したことで話題を呼んでいるようだ。3日、インドネシアメディア『INDO SPORT』が伝えている。
本田圭佑はカンボジア代表GMであるものの、監督としての役割を担っており、10月に行われたAFCアジアカップ・プレーオフでも指揮を執っていた。そのカンボジア代表は今月5日から来年1月1日にかけてシンガポールで行われるスズキカップのグループリーグに参戦。6日の開幕節・マレーシア戦を皮切りにインドネシア、ラオス、ベトナムと対戦する。また、上位2位以内でグループリーグを終えた場合には4か国によるノックアウトステージに進出し、12月27日から来年1月1日にかけて準決勝と決勝を戦う予定となっている。
その中、『INDO SPORT』は本田圭佑がインスタグラムでインドネシア代表DFリュウジ・ウトモ(26)をフォローしていることを報道。「両者が過去に一緒にプレーしたことがない」という観点から「本田圭佑の行動に驚いている」とした上で、今月9日にインドネシア代表との対戦を控える中、ウトモのプレーや経歴に注目していると伝えている。
インドネシア人の父親と日本人の母親の間に生まれたウトモは、攻撃型センターバックとしてプレースタイルを確立させており、昨年にはかつて日本代表の一員としてFIFAワールドカップでプレーした実績をもつ田中マルクス闘莉王への憧れをインドネシア国内メディアのインタビューで口にしていた。
また、ウトモは2014年にジュビロ磐田のトレーニングに参加した実績を持っているほか、昨年12月にはインドネシア国内の古豪ペルシジャ・ジャカルタからマレーシア1部のペナンFCへレンタル移籍。リーグ戦22試合中13試合に先発出場すると、先月にペルシジャ・ジャカルタへ復帰。マレーシアでの実績が認められる形で、インドネシア代表に選出されている。
そんなウトモの去就を巡っては、ジュビロ磐田やKリーグ2(韓国2部)の全南ドラゴンズからの関心が伝えられる中、ペルシジャ・ジャカルタのバンバン・パムンカス監督は同選手の放出に応じない姿勢を見せていた。
一方で、ペルシジャ・ジャカルタが先月下旬に「FIFAワールドカップの舞台で3度プレーした経験をもつアジア人選手の獲得にむけて交渉を行っている」とクラブ公式サイトを通じて発表。複数のインドネシアメディアが本田圭佑であると予想するなど、現地ではビッグネーム加入を期待する声が高まっている。
カンボジア代表GMという立場でウトモに関する情報をチェックしている本田圭佑だが、もしかしたら来年からウトモとともに公式戦のピッチに立つかもしれない。
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