日本代表・海外組 日本代表

日本代表、東京五輪メキシコ代表指揮官招へいの噂が…森保一監督を豪州戦後に解任も

森保一 写真提供: Gettyimages

 日本代表は8日、FIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・サウジアラビア戦で0-1と敗れた。周囲では森保一監督解任の可能性がささやかれる中、メキシコメディア『TVアステカ』は8日、日本代表監督の後任候補について報じている。

 日本代表は森保一監督のもと、カタールW杯2次予選を8戦全勝で終えて最終予選へ進出。その最終予選のグループでは、W杯本大会に複数回出場した実績を持つサウジアラビアやオーストラリアと同居していた。しかし、先月にパナソニックスタジアム吹田で開催された初戦のオマーン戦で0-1と黒星を喫すると、中国戦でも1-0と勝利したものの得点力不足を露呈していた。

 そしてサウジアラビア戦では、KRCヘンクで好調を維持するFW伊東純也(28)やPSVアイントホーフェンに所属するMF堂安律(23)を欠いたこともあり、前半から決定力を欠いていた。すると0-0で迎えた71分、レガネスのMF柴崎岳(29)によるサンプドリアのDF吉田麻也(33)にむけたバックパスがFWフィラース・アル=ブライカーン(21)に奪われると、そのままドリブルで運ばれてゴールを献上。日本代表はその後も得点を奪うことができず、0-1と痛恨の黒星を喫している。

 これにより、日本代表は3試合を終えて1勝2敗と勝ち点3の獲得にとどまっており、3戦全勝のオーストラリアやサウジアラビアからすでに6ポイント差をつけられている。また、12日に控えるオーストラリア戦の結果次第では、森保一監督が解任となる可能性がある。

 その中、『TVアステカ』は森保一監督の後任候補として、東京五輪男子サッカー競技でU24メキシコ代表を率いていたハイメ・ロサノ氏が挙がっていると主張している。

 現在43歳のロサノ氏は2013年に現役を退くと、リーガMX(メキシコ1部)に所属するウニベルシダ・ナシオナル(UNAMプーマス)の下部組織で2014年からアシスタントコーチを務めたほか、2017年2月から同年10月までケレタロのトップチームを率いていた。そして、2019年1月にメキシコU24代表監督に就任すると、東京五輪男子サッカー競技では銅メダルを獲得。準決勝でブラジル代表に敗れていたものの、3位決定戦では森保一監督率いる日本代表に勝利していた。

 そんなロサノ氏については、東京五輪開催期間中にも公益財団法人日本サッカー協会(JFA)からの関心がメキシコ国内で伝えられている。東京五輪終了後にU24メキシコ代表を退任して現在無所属状態である中、はたしてJFAが招へいにむけて動くことはあるのだろうか。