明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸でプレーした過去をもつMF森岡亮太(30)は、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシャルルロワSCで今季ここまでリーグ戦全試合にフル出場するなど好調を維持している。その中、ベルギーメディア『Proximus』が森岡亮太のポジションの変化について分析を行っている。
森岡亮太は、2018年1月にベルギー国内の強豪アンデルレヒトへ完全移籍したものの出場機会に恵まれず、2019年1月にシャルルロワへ買い取り義務付きのレンタルにより加入。シャルルロワでは加入直後から主力に定着すると、2018/19シーズン終了後に完全移籍での加入が決定。そして昨季はリーグ戦で28試合に先発出場しているほか、今季もここまでのリーグ戦全7試合でフル出場している。
くわえて、同選手は先月28日に行われた第6節・ベールスホットVA戦ではキャプテンマークを巻いてピッチに立つと、2ゴールをあげて勝利に貢献。今月12日開催の第7節・KAAゲント戦でもゲームキャプテンを務め、チームに勝ち点3をもたらしていた。
この好パフォーマンスを発揮し続けている背景に、『Proximus』は今年5月の監督交代により、同選手の起用法に変化が生まれたことをあげている。
森岡亮太はシャルルロワSCへの加入当初、カリム・ベルホシン監督のもとでディフェンスラインに近い「6」番の位置で起用されることがあった。また、本人は以前、ベルギーメディアのインタビューで「こんなポジションでプレーしたことは今までなかったですね。なぜカリム監督が守備的なミッドフィルダーとしての役割を僕に与えたのか分かりません。ただ時間が経つにつれて、そのポジションでのプレーを楽しむようになりました」と違和感を抱えていたことを明かしていた。
その中、シャルルロワSCは今年5月にベルホシン監督の退任を発表。後任として、現在30歳であるエドワード・スティル氏を招へいしているが、現監督は森岡亮太のポジションについて「6」番ではなく、より攻撃的な「8」番のポジションにより適性があると判断している。
スティル監督は第3節までは5バックシステムを採用していたこともあり、森岡亮太をトップ下のポジションで起用。その後、第4節・ロイヤル・アントワープ戦からシステムを「3-5-2」に固定すると、同選手を左インサイドハーフに配している。
シャルルロワSCはここまで7試合を終えて3勝4分と無敗を維持。首位のクラブ・ブルージュから1ポイント差の4位につけているが、スティル監督による森岡亮太の起用方法がチームが好成績を残している大きな要因となっているようだ。
なお、森岡亮太は今月はじめにベルギーメディアのインタビューに応じた際、今季終了後までにステップアップ移籍をする可能性をほのめかしている。
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