セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧(26)に対してセルティックとライバル関係にあるレンジャーズのサポーター4名が人種差別行為に及んだ問題で、当該人物が無罪を主張したようだ。14日、英紙『デイリー・レコルド』が報じている。
スコットランドの主要都市グラスゴーにホームを構えるセルティックとレンジャーズによるダービーマッチは先月29日に行われている。ただ、1週間前のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第3節のレンジャーズ対ロス・カウンティ戦後、20代から30代のレンジャーズサポーター4名がバスの車内で古橋亨梧に対する人種差別のチャントを歌っていたほか、アジア人を差別するジェスチャーをしており、SNS上でその時の動画が拡散されていた。
この問題に受けて、セルティックとレンジャーズの両クラブが人種差別的行為を非難する声明を発表。また、レンジャーズは同選手に対する差別的行為に及んだ当該人物に対して、無期限の入場禁止処分を科している。
当該人物4名はすでに告発されており、人種差別による罪で訴えられている。裁判で検察官はこの差別チャントが古橋亨梧に対して脅迫的なものであると訴えているが、4名はいずれも無罪を主張しており、すでに保釈されているという。また、とある国会議員は保釈の条件として、スコットランドで開催される全試合におけるスタジアム入場禁止を条件とすることを提案したものの、却下されたとのことだ。
なお、今回差別行為に及んだ4名のうち1人は、今年7月にコカインを所持していた疑いで告発されている。サッカー界で人種差別を根絶させる運動が広まっているだけに、今回の無罪主張や保釈に対して批判が高まることが予想される。
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