日本代表・海外組 海外日本人選手

監督交代の犠牲に…長谷部誠の出場機会減少の要因を独メディア指摘

長谷部誠 写真提供: Gettyimages

 ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠(37)は、オリバー・グラスナー新監督が行ったシステム変更の犠牲者になるという指摘が上がっているようだ。7日、ドイツメディア『op-online』が伝えている。

 長谷部誠は2014年夏にニュルンベルクを契約満了により退団してフランクフルトへ加入すると、長らく中盤センターやセンターバックの主力として活躍。昨季はブンデスリーガ33試合に出場していたほか、直近数シーズンにわたりキャプテンを務めていた。

 ただ、今季は開幕節・ボルシア・ドルトムント戦で先発出場したものの、先月21日開催の第2節・アウクスブルク戦では試合終了間際の80分から出場。そして28日に行われた第3節・ビーレフェルト戦ではベンチ入りしたものの、出番は訪れなかった。

 ドイツメディアは、チームの精神的支柱である長谷部誠の出場機会が減少している最大の理由として、監督交代により直近数シーズンにわたり採用してきた3バックシステムが廃止され、4バックシステムが採用されたことを挙げている。長谷部誠は中盤センターの他にリベロ(3バックの中央)を任せられることが多かったが、そのリベロのポジションが消滅したのだ。

 これに加えて、グラスナー新監督は中盤センターでよりアグレッシブで若い選手を優先して起用する方針を固めている模様。中盤センターを本職とするMFセバスティアン・ローデ(30)を負傷により欠く中、現在はオーストラリア代表MFアルディン・フルスティッチ(25)とスイス代表MFジブリル・ソウ(24)がファーストチョイスである。くわえて、先月30日にはクロアチア1部の強豪ディナモ・ザグレブでプレーしていたクロアチア人MFクリスティヤン・ヤキチ(24)を1年レンタルにより獲得。中盤センターにおける長谷部誠の序列低下が顕著に現れているとのことだ。

 なお、フランクフルトはインターナショナルマッチウィーク明けの12日に第4節・シュツットガルト戦を控えているほか、16日にはUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第1節のフェネルバフチェ戦に臨む。