9歳でイングランドの名門アーセナルの下部組織に加入し、16歳でトップチームデビューを飾った元イングランド代表MFジャック・ウィルシャーがセリエB(イタリア2部)のカルチョ・コモに練習参加している。イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。コモのテクニカルディレクターを務める元イングランド代表のデニス・ワイズ氏からの招待だったそうだが、ウィルシャー本人は「重要なキャリアを過ごしてきたが、イングランドでの時間は終わった」とし、イングランド国外でのプレーを目指している。
しかし、セリエBはルール上「EU圏外の選手を海外クラブから加入させることができない」ため、ウィルシャーはセリエAやスペインでのプレーを目指している。また、ウィルシャーはアーセナル時代のチームメイトであるユベントスのウェールズ代表MFアーロン・ラムジーやポーランド代表GKヴォイチョフ・シュチェスニーとも連絡を取り合っており、今後の自身の身の振り方を考えるアドバイスももらっているようだ。
現在29歳のウィルシャーは2020年10月に所属していたイングランド・プレミアリーグのウエストハム・ユナイテッドとの契約を解除して無所属となり、2021年1月にかつて1年プレーしたイングランド2部のAFCボーンマスに半年契約で加入。公式戦17試合に出場したが、チームの1年でのプレミア復帰は叶わず。シーズン終了と共に退団し、現在は再び無所属となっている。
かつて18歳でイングランド代表デビューを飾り、キャリアを通じて怪我に苦しみながらも34試合の代表経験を持つウィルシャー。アーセナル時代はドイツ代表のメスト・エジル(フェネルバフチェ)やスペイン代表のサンティ・カソルラ(アル・サッド)といったW杯優勝経験者を従えて「10」を背負った彼の未来はイタリアにあるのだろうか?
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