
CL得点王7回、優勝5回
2013/14CL優勝直後のマドリードでは、可変システムのキーマンだったディ・マリアとアンカーを務めていたスペイン代表シャビ・アロンソが放出され、代わりにドイツ代表トニ・クロースとコロンビア代表ハメス・ロドリゲス(現エバートン)を獲得する“ハチャメチャ補強”が行われた。既存戦力だったクロアチア代表ルカ・モドリッチを含め、全員攻撃的MFによる中盤トリオでは攻守のバランスが整理できず、就任2年目に無冠で終わったアンチェロッティ監督は解任された。
2016年1月、アンチェロッティ監督の下でコーチとして参謀役を担ったジヌディーヌ・ジダン監督が、初めてのトップチーム監督としてマドリードに就任。ポルトでの武者修行から帰還したブラジル代表の守備的MFカゼミーロをアンカーに抜擢し、崩れていた攻守のバランスを整備した。スペイン代表の技巧派MFイスコをトップ下に据えた[4-3-1-2]を併用しながらも、アンチェロッティ監督時代の[4-3-3]を復活させ、ロナウドの得点力を最大限に引き出した。“ジダン・マドリード”は僅か半年後に2015/16シーズンのCLを制覇すると、そこからCL3連覇するなど黄金時代を築いた。
30歳前後(2015年前後)からのロナウドは、速攻時のドリブル突破はスピード抜群のベイルに任せ、自身はゴールに特化した動きやポジショニングを意識するようになっていった。左ウイングからストライカーへ変貌を遂げたという意味では、日本でもお馴染みの「キング」三浦知良(現横浜FC)に似た進化形態と言える。
ロナウドは9年間在籍したマドリードで2012/13シーズンから6年連続CL得点王に輝き、リーガ得点王も3回獲得。CLでは合計7回の得点王となり、優勝もユナイテッドで1回、マドリードで4回の合計5回経験している。個人としてはユナイテッド時代の2008年に続き、2013年からの5年間で4度のバロンドールを受賞。キャリア通算5度の受賞は6度受賞のメッシには及ばずも、メッシと並ぶ世界最高のフットボーラーとなった。

史上初の3大リーグ得点王
マドリードがCL3連覇を果たした直後の2018年、ロナウドはユベントスに移籍。マドリード時代のリーグ292試合311得点には敵わずも、ユベントスの約3年間ではリーグ98試合81得点を記録した。3年目の昨季2020/21シーズンにはイタリアで初の得点王も獲得し、イングランド、スペイン、イタリアの欧州3大リーグ全てで得点王を獲得した史上初の選手となっている。
しかし、史上初の3大リーグ得点王となったのも束の間、3年ぶりにユベントスに復帰したマッシミリアーノ・アッレグリ監督の下ではこれまでの守備免除の特権が許されず、今季2021/22シーズンはウディネーゼとの開幕戦でベンチスタートとなっていた。アッレグリ監督がロナウド本人から「もうユベントスでプレーする意思はないと言われた」と記者会見で発表した同日、ロナウドのユナイテッド復帰が電撃的に発表されたのである。
報道によるとロナウドは、トッテナム・ホットスパーのハリー・ケイン獲得が頓挫したマンチェスター・シティへ移籍することが濃厚だったようだ。プレミアリーグへの復帰は12年ぶりとはいえ、“お隣”のチームに加入となっていたら歓迎されなかっただろう。
現在のユナイテッドをは、クラブOBのオーレ・グンナー・スールシャール監督が指揮を執っている。同監督は選手引退する2007年までロナウドと4シーズン共にプレーしたチームメイトだ。直近4年連続の無冠が続いているユナイテッドが、下部組織出身者や若手選手が多い現チーム編成に、CL優勝を5度経験している36歳のレジェンドをどう活用するのか?「最強ロナウド活用術」の更新が見られるのを楽しみに待ちたい。
それにしてもコロナ禍にある今夏、メッシとロナウドの双方が移籍するとは…。欧州サッカー界は末恐ろしい!
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