
メッシ、エトオ、アンリ
バルセロナ(2007〜2009)
メッシを中心としたとんでもない3トップは、これでにも当然いくつか存在する。バルセロナ時代の2組の3トップを挙げよう。1組目はメッシがプロ入りして間も無くの時に組まれた、サミュエル・エトオ、ティエリ・アンリとのトリオだ。
2008/09シーズン3人は合計で100得点を記録し(メッシ38得点、エトオ36得点、アンリ26得点)バルセロナのCL、ラ・リーガ、コパ・デル・レイの3冠優勝に大きく貢献した。
アーセナルで大活躍中だったアンリが、2007年の夏にバルセロナに加入しメッシとエトオに加わった際、サポーターはもちろんのこと、最も感動したのはメッシ自身だったようだ。フランス日刊スポーツ新聞『レキップ』のインタビューでメッシは「プレミアリーグでの活躍など彼(アンリ)のことを全て知っていた。突然僕がプレーするクラブに加入した時は驚いたね。憧れもあったし、初対面の練習では彼と目を合わせられなかったよ」と言及している。

メッシ、ネイマール、スアレス
バルセロナ(2014〜2017)
2組目のメッシを中心としたバルセロナのトリオは、ネイマール、ルイス・スアレスとの3トップだ。前述の3人(メッシ、エトオ、アンリ)同様に、この組も2014/15シーズンにてトレブル(1シーズンで3つの主要大会優勝)を達成している。
得点力の面ではこちらの3人が上回り、特に2014/15と2015/16シーズンの数字は驚くものである。まず、2014/15シーズン終了後の合計122得点という結果には、誰もがそれ以上の実績を想像できなかったと思われる。しかし、翌シーズンはその記録を超えた合計131得点、2シーズンの合計はまさかの253得点となった。
34歳になったメッシはPSGでネイマール(29歳)と再会し、我々はこの頃の活躍をまた見ることができるだろうか?年齢からは考えにくいことではあるが、数々の信じがたい記録を打ち破ってきた才能と、PSG全体の選手のクオリティを考えると不可能とは誰も言えまい。

サラー、マネ、フィルミーノ
リバプール(2017〜)
現在組まれている3トップとしては、リバプールのモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノが最も知られているだろう。ユルゲン・クロップ監督に強く求められた3人は、ここまで同監督が作り上げたリバプールを支えてきた。
完璧に近いコンビネーションプレー、3人が合わさってのみ生まれるパワー、テクニック、スピードのバランスで、リバプールに2018/19シーズンCL優勝、2019/20シーズン30年ぶりのプレミアリーグ優勝をもたらした。
この3トップからは現時点までに合計276得点が生まれており、8月13日に開幕となった2021/22シーズンのプレミアリーグでも活躍が期待される。
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