サッカー史上最強の3トップ6選！PSGメッシ、ネイマール、ムバッペも伝説となるか？

国際的なスーパースター、FWリオネル・メッシが21年間を過ごしたバルセロナを離れ（トップチーム在籍は17年）、2021年8月10日にフランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）に加入したことが発表された。

これにて、メッシはすでにPSGで活躍中のFWネイマールとキリアン・ムバッペに加わることとなり、PSGにはサッカー史上最も破壊力のある攻撃ライン（3トップ）が誕生したことになると思われる。メッシのPSGデビューは現在のところ日本時間30日のランス戦で調整されていると報道されており、メッシはもちろん、この3人による今後の活躍には大きな期待がかかるところだ。

ではこれまでには、どのような3トップがサッカー史を描いてきただろうか。ここでは歴代最強の3トップ6組を紹介しよう。あなたが最も印象に残っている攻撃ラインはどの3人？

C・ロナウド、テベス、ルーニー

マンチェスター・ユナイテッド（2007〜2009）

マンチェスター・ユナイテッドのサポーターが生涯忘れられないであろう攻撃ラインを挙げるなら、それはクリスティアーノ・ロナウド（現ユベントス）、カルロス・テベス（現無所属）、ウェイン・ルーニー（2021年1月に引退）の3人であろう。

ルーニーはトップ下として多くの攻撃チャンスを作り、C ・ロナウドとテベスの得点力を最大限に活かした。2007/08シーズンが3人のベストシーズンとなり、約70％以上の得点が彼らから生まれている（合計79得点）。それによってユナイテッドは同シーズンのプレミアリーグを制覇し、チャンピオンズリーグ（CL）優勝までも果たした。

ユナイテッドのレジェンドDFガリー・ネヴィル（1992-2011）は、この3人と一緒にプレーしたことについて「ロナウド、ルーニー、テベスと一緒にプレーしたのは息をのむような体験だった。プレミアリーグの最強トリオだったね。リバプールのマネ、サラー、フィルミーノ、またはマンチェスター・シティのスターリング、アグエロ（現バルセロナ）、サネ（現バイエルン・ミュンヘン）も大したものだが、あの3人は別世界だったよ」と語っている。

トッティ、モンテッラ、バティストゥータ

ローマ（2000〜2003）

ローマは1927年に誕生した長い歴史を持つクラブでありながら、スクデット（セリエA優勝）を勝ち取ったのは1941/42、1982/83、2000/01のわずか3回。その最後の優勝に最も大きく貢献したのが、フランチェスコ・トッティ、ビンチェンツォ・モンテッラ、ガブリエル・バティストゥータの3人である。

同シーズン、ユベントスやミランなどのトップクラブには多くのスター選手が揃う中、ローマは3人の得点によって（合計55得点）サポーターにも最高の眺めを見せることができた。シーズン終了ギリギリまではユベントスとの優勝争いの行方がわからなかったが、パルマとの最終戦でトッティ、モンテッラ、バティストゥータが3人とも得点を挙げて3-1で勝利したローマが、優勝を確実にした。

そして彼らが同シーズン中に継続的に活躍できたのは、優秀な交代選手2人の存在も大きい。1人はモンテッラとバティストゥータの交代の際に高い確率でピッチに立ったマルコ・デルベッキオ（2000/01シーズン中に8得点）。そしてもう1人はトッティの交代要員としてローマの攻撃を組み立てていた元日本代表MF中田英寿だ。

同シーズン終了まで残り6試合、ローマとユベントスの直接対決時には、前半終了時点でローマが2点ビハインドのところ、中田がトッティと交代しピッチに立っている。中田は1得点を挙げて試合の流れを変え、その後の優勝に大きな意味を持つドロー（2-2）とした。

ロナウジーニョ、ロナウド、リバウド

ブラジル代表（1999〜2003）

代表チームの歴史の中にも忘れられない3トップがいる。ロナウジーニョ、ロナウド、リバウドが組んだ攻撃トリオだ。3人は、ブラジル代表を2002年のFIFAワールドカップ優勝に導いている。

ロナウドは同大会中出場した試合の回数より多く得点を挙げ（7試合中8得点）、リバウドも5得点を記録した。ロナウジーニョは凄まじいスピードと、予測できない素晴らしいドリブルでライバルのディフェンスを散らし、2人のゴールラッシュを支えた。

ちなみに3人は、それぞれ世界年間最優秀選手に贈られるバロンドールを受賞している（リバウド1999、ロナウド1997＆2002、ロナウジーニョ2005）。彼らのプレーを見たことがない若者には、是非3人のゴール集を振り返っていただきたい。