チェルシーDFがリヨンへレンタル移籍。セリエA復帰は実現せず

　オリンピック・リヨンは19日、チェルシーからイタリア代表DFエメルソン・パルミエリを1年レンタルにより獲得したことを公式発表している。

　現在26歳のエメルソン・パルミエリは、2018年1月にローマからチェルシーへ完全移籍により加入。2018/19シーズンにはマウリツィオ・サッリ監督のもとでUEFAヨーロッパリーグ制覇に貢献。しかし、昨季はクラブがUEFAチャンピオンズリーグ制覇を果たした中、公式戦わずか7試合の先発出場に終わっていた。また、今月11日に行われたUEFAスーパーカップではベンチ入りしたものの出番はなく、13日に開催のプレミアリーグ2021/22シーズン開幕節・クリスタル・パレス戦では86分から途中出場していた。

　同選手の去就を巡っては、出場機会の少なさを理由に選手サイドがチェルシーに対して今夏移籍の意思を伝えていた。また、ナポリはアルバニア代表DFエルセイド・ヒサイの後釜としてエメルソン・パルミエリの獲得にむけてチェルシーと交渉。しかし、チェルシーが移籍金として2000万ユーロ（約27億円）を要求されたこともあり、進展がなかった。

　その中、リヨンはパリ・サンジェルマンに所属するフランス代表DFレイバン・クルザワの獲得に失敗したことを受けて、ターゲットをエメルソン・パルミエリへ変更。今週からチェルシーとの交渉に入ると、買い取りオプションのない1年レンタルで合意。また、レンタル料は50万ユーロ（約6400万円）であるとのことだ。

　なお、チェルシーはエメルソン・パルミエリをリヨンへ放出する前に、同選手との現行契約に盛り込まれている1年間の契約期間延長オプションを行使している。