ミランはフリーでインテルへ加入したトルコ代表MFハカン・チャルハノールの後釜確保に迫られている。その中、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョの獲得にむけて、バルセロナとの交渉を開始したようだ。19日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
コウチーニョは昨年末に行われたラ・リーガ第17節・ウエスカ戦で試合終了間際に左ひざを負傷すると、今年1月に左ひざの外側半月板を手術。そして4月にはブラジルへ帰国し再手術に踏み切っており、現在はリハビリに励んでいる。ただ、バルセロナはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの5年契約締結で多額の資金を要することもあり、コウチーニョやフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ、フランス代表DFサミュエル・ユムティティなど複数選手の放出を目指している。
一方、ミランは2020/21シーズンまで攻撃陣の中心選手であったチャルハノールとの契約延長交渉が破談に終わり、シーズン終了後に退団。同選手はミランのライバルクラブであるインテルと3年契約を結んでいる。また、チャルハノールの後釜候補として、エバートン退団が噂されるコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの名前があがっていたが、コウチーニョの獲得に向かっている。
バルセロナとミランの交渉では、イタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリが交換要員に盛り込まれるほか、ミランがバルセロナに対して2000万ユーロ(約27億円)を支払う可能性があるという。ロマニョーリはミランでキャプテンを務めているが、今年2月末以降は低調なパフォーマンスを露呈すると、今年3月中旬から1カ月にわたってふくらはぎの負傷により戦線離脱。デンマーク代表DFシモン・ケアーやイングランド代表DFフィカヨ・トモリからレギュラーを奪取できずにシーズンを終えていた。
くわえて、ロマニョーリとミランの現行契約は来年6月に満了を迎えるが、選手サイドはミランからの契約延長オファーを拒否したと先月上旬に報じられていた。
守備陣における更なる戦力補強を目指すバルセロナと、チャルハノールの後釜確保を急ぐミラン。両クラブの思惑が一致すると思われる今回の大型トレードは果たして実現するのだろうか。
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