マンチェスター・シティは、バルセロナのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの獲得には向かわないようだ。12日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。
現在30歳のグリーズマンは2019年夏にプレシーズンマッチで日本を訪れた際、フランス代表FWウスマン・デンベレとともにホテルで日本人への差別発言を行っており、今月はじめにSNS上で動画が拡散。両選手は自身のSNSアカウントに謝罪のコメントを投稿しているが、多くのファンや関係者などから反発は収まりの気配を見せていない。
また、今月6日にはバルセロナと協力関係を築いている楽天グループの三木谷浩史会長兼社長も差別発言をした2選手やバルセロナに抗議する姿勢を打ち出している。くわえて、株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、遊戯王コンテンツでグリーズマンとのアンバサダー契約を解除したことを公式発表。グリーズマン本人は三木谷氏に対して個人的に謝罪を行ったと伝えられている。
一方、バルセロナはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの契約延長を行うのに2億ユーロ(約262億円)を要することもあり、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョやボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ、フランス代表DFサミュエル・ユムティティなど複数選手の放出を目指している。その中、今回の一件を踏まえて、高額年俸を受け取っているグリーズマンも放出候補に含まれたと現地メディアは報じている。
その中、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督がグリーズマン本人にコンタクトをとったと、今月9日にスペインの一部メディアが報道。しかし、マンチェスター・シティはあくまでもトッテナム・ホットスパーに所属するイングランド代表FWハリー・ケインの獲得に注力するものとみられ、グリーズマンはリストアップしていないようだ。
なお、同選手の去就を巡っては、スペイン代表MFサウール・ニゲスとのトレードにより、アトレティコ・マドリードへ復帰する可能性が噂されている。
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