ワールドカップ タイ代表

タイ代表、西野朗監督と契約解除へ!W杯2次予選敗退後に日本へ帰国も…

西野朗 写真提供:GettyImages

 ワールドカップ・ロシア大会で日本代表を率いた過去をもつ西野朗氏はタイ代表を率いていたが、タイサッカー協会(FAT)はFIFAワールドカップ・カタール大会の2次予選敗退を受けて同監督と契約解除する方針を固めたようだ。28日、タイメディア『サイアムスポーツ』が報じている。

 西野朗氏はロシアW杯終了後に日本代表監督を退任すると、2019年7月にU-23チームと兼任する形でタイ代表監督に就任。昨年1月にはタイサッカー協会(FAT)と2022年1月までの新契約を結んでいた。しかし、タイ代表は今月のUAEにおける集中開催で格下であるインドネシア相手にドロー。その後、UAE戦とマレーシア戦で黒星。北海道コンサドーレ札幌のMFチャナティップ・ソングラシンや横浜F・マリノスのDFティーラトン・ブンマタンを欠いたこともあり、首位UAEから9ポイント差をつけられた4位に終わり、2次予選で敗退となっていた。

 『サイアムスポーツ』が伝えるところによると、西野朗監督はUAEでの集中開催終了後に日本へ帰国した模様。しかし、現時点で同監督はタイに戻っていない上、FAT幹部も本人と連絡をとることができていない状況にあるようだ。

 また、タイ国内では今回のカタールW杯2次予選敗退という結果に対する批判の声が次々とあがっている。FATもこの結果を重く受け止めており、西野朗監督に対して契約解除の申し入れを行うほか、コーチングスタッフも一掃するものとみられる。

 ガンバ大阪で黄金期を築き、日本代表をW杯ベスト16へ導いた西野朗だが、タイ代表でのプロジェクトは失敗に終わっている。