生まれ変わった真の姿は次シーズンに…
新型コロナウイルス拡大の影響によっても、2020/21シーズンは監督経験のないピルロにとってさらにハードルの高いシーズンとなった。
まずは前期が予定通りの5月ではなく8月に終了したことで、シーズンオフにてチームに自身の哲学をインプットする時間はほとんど持てなかった。またユベントスに限ったことではないが、シーズン中には新型コロナウイルス陽性で出場できなかった選手も多くいた。
さらには、現在のユベントスにはピルロのサッカースタイルにぴったりの選手が揃っていないことも挙げられる。今シーズンは、中盤のウェストン・マッケニーをサイドで、右ウイングのデヤン・クルゼフスキをトップ下で等、多くの選手を普段と異なるポジションで起用せざるを得なかったような印象を受けた。
今夏の移籍期間中、フロントがピルロのサッカースタイルに基づく適切な動きをすれば、次シーズンは生まれ変わったユベントスの真の姿が見れるはずだ。
判断を下すにはもう少し時間が必要
というわけで、ピルロがユベントスの監督に相応しいかどうかを判断するにはもう少し時間が必要であろう。
痛恨のCLベスト16敗退後、ビアンコネーリはトリノ、ナポリ、ジェノアを相手に合わせて勝点7を獲得し、現在セリエA3位に浮上。リーグ優勝は果たせずとも、次シーズンもCL出場権(4位)は獲得できそうであり、CL出場権を逃した場合に約8000万ユーロ(約104億円)を失うと報じられていた事態も避けられそうだ。
監督慣れしたピルロが、これからどんなサッカーを実現していくかは見ものである。
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