
勝負強さが飛躍した1年
2019昨シーズンのホーム最終戦。試合後のセレモニーで宮本恒靖監督は当時のガンバの弱みとして「メンタル面」であることを強調していた。実際2019シーズンの戦いぶりは、先制点を奪ったものの最後に追いつかれて勝ち点を取りこぼすケースが多く、ゲーム終盤の集中力において懐疑的な意見が少なくなかった。こうしたメンタル面の向上なくしてはさらなる高みを目指せないと警鐘を鳴らしたのだった。
しかし2020シーズンはメンタル面の増強が実を結んだシーズンと言えるだろう。今シーズン「1点差での勝利数」がリーグ最多の16試合というデータは、かつての不安定だった集中力を解消できたことを如実に表しており、宮本監督の悩みは解消されたことだろう。またアウェイ戦のみの成績にフォーカスを当てると勝ち点39(12勝3分2敗)を獲得し、王者川崎フロンターレよりも勝ち点では2ポイント上回っている。こうした1点差でも高い集中力で勝ちきれる勝負強さは今後も大きなアドバンテージとなると考える。

とはいえ2021シーズンは危ない!?
5年ぶりとなるアジアチャンピオンズリーグ出場を前にガンバ大阪は宮本恒靖監督の契約を延長し、意気揚々と2021シーズンに向けて走り出したいところだが、まだまだ解決しなければならない課題が2つあると私は考えている。
1つ目は「超過密スケジュール」だ。2021年はJリーグ、ルヴァンカップ、天皇杯に加えてアジアチャンピオンズリーグまで参加することになる。2021年はJ1リーグは20チームになることやACLでの移動距離などを考慮すれば、2020年に比べて選手にかかる負担は大きくなることは間違いない。これまでのような戦いぶりが継続できればいいのだが、ただでさえ負傷離脱を強いられた選手が多かった中で従来どおりの運用で果たして問題ないだろうか。選手への負荷をかけずに安定して戦うためのメソッドが求められることになるだろう。
またリーグ戦2位フィニッシュできたものの、得点力には少々物足りなさを感じてしまった人も少なくない。シーズン終盤になるに連れてパトリックへの依存度は高まる一方であり、アデミウソンの契約解除や渡邉千真の横浜FC移籍の噂のことも考えると新たな得点源は必須と言える。
現在サンフレッチェ広島で2020シーズン15ゴールを記録したレアンドロ・ペレイラや韓国代表FWのキム・ジションなど新たなFW獲得に向けて準備を進めている。レアンドロ・ペレイラについては、ガンバ大阪やパトリックのインスタグラムアカウントをフォローしたことからも青黒のシャツに袖を通す日は目前とも言える。2020シーズン下位に沈んだヴィッセル神戸や清水エスパルスよりもゴール数が少なかっただけに得点力不足を解消した上で2021シーズンを挑んで欲しいところだ。
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