ミケル・アルテタがアーセナルを率いることになり、早1年が経過した。前監督ウナイ・エメリの電撃解任以降、アルテタは監督就任までペップ・グアルディオラとともに戦ったマンチェスター・シティでの経験を活かしながら着々と立て直しを図り、2019/20シーズンのFAカップ制覇に導くなど短期間で結果を残した。
コミュニティーシールドも制覇し、今シーズンも順風満帆な1年になると思われたがリーグ戦ではどこかイマイチ。現在10試合を消化し勝ち点13でプレミアリーグ14位と低空飛行が続いている。一時的な不調で終わることに期待したいが、現時点においてアーセナルが強豪らしからぬ状況であることは紛れもない事実である。
2020/21シーズンも期待外れの1年に終わってしまうのか。“アルテタアーセナル”の今を語る、3つのポイントをご紹介したい。
①エメリ以下ではないとは信じたいが…
ウナイ・エメリの2年目の不振から脱却する形で白羽の矢が立ったアルテタ。就任以降は規律を重視したマネジメントによって、強豪クラブと十分渡り合えるパフォーマンスを展開した。しかし、今シーズンに入ってからは、彼の手腕に黄色信号が迫っているように考える。
上記Twitter内のデータは、過去アーセナルを率いた、アーセン・ベンゲル、ウナイ・エメリ、そしてアルテタそれぞれの「就任後プレミアリーグ30試合の勝ち点数」を比較したものである。(エメリ60ポイント、ベンゲル51ポイント、アルテタ46ポイント)
皮肉にもあれだけ批判の集中砲火を浴びたエメリが、最も勝ち点を稼いだ監督となっている。確かにあの時のピエール=エメリク・オーバメヤン、アレクサンドル・ラカゼットの2トップは世界屈指の得点力を誇っていた。そんなエメリと勝ち点差が14も離れているアルテタ体制に疑問符をつける識者は少なくない。
コメントランキング