3. 3バックのアップグレード
昨シーズンから徐々に頭角を現したガンバの3バック。そのクオリティが今シーズンは格段に上昇している。昨シーズン高尾瑠、三浦弦太、キム・ヨングォンから形成された3バックには高尾の裏を相手チームに狙われ、失点につながるシーンが散見されたが、攻撃志向の高い高尾の守備対応も一定水準に達し今シーズンは安定感がもたらされている。
さらに、今シーズン加入した昌子源が戦列に名を連ねたことから、昨シーズン以上に守備に関して飛躍的な向上が見込めるだろう。もし高尾の右ウイングバック起用が叶えば、小野瀬康介をより攻撃に集中させることができるメリットが生まれる。
4. おもしろいほど当たるシュートブロック
組織的な守備が完成形に近づいているもう1つの理由として、シュートブロックの精度が高まっていることも挙げられる。今シーズン、何度も攻め込まれるシーンがあっても、三浦弦太とキム・ヨングォンのシュートブロックによってピンチを回避でき、仮にブロックを破ったとしても、限られた狭いコースから放たれたシュートは守護神東口順昭の前に簡単に阻まれてしまう。
プレミアリーグの一角であるバーンリーのベン・ミー、ジェームズ・ターコウスキー、そしてニック・ポープの関係性を彷彿させる。クリーンシートこそ少ないが第9節終了時点でわずか9失点(リーグ5番目の少なさ)。前年同時期は19失点だったことを考えても胸を張れる結果だ。
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