スポンサー収入
どれだけ企業に支えられているかを示すスポンサー収入だが、ヴィッセル神戸が74億500万円と大差をつけての1位となった。かつては単年度10億円以上の赤字を計上したヴィッセル神戸だが、楽天マネーによって資金は潤うようになった。しかし、当の楽天は楽天市場の送料無料問題、楽天モバイルの立ち上げ失敗、PCR検査キット問題など今年に入り何かと風当たりが強い。こうした問題がヴィッセル神戸に影響する可能性も排除できない。
人件費
クラブの経費の大部分の割合を占めることになる人件費だが、こちらもヴィッセル神戸が群を抜き1位となった。以降2位名古屋グランパス、3位浦和レッズと続くわけだが、昨シーズンのリーグテーブルを見てもお分かりの通り、人件費の増加と順位は必ずしも比例関係にないということが皮肉にも明白となった。ちなみに、昨シーズン覇者の横浜F・マリノスの26億8400万円はリーグで7番目の数字となっている。
純利益
経常利益・特別利益・損失を足し引きし、法人税や住民税を差し引いた残りの利益である純利益は、川崎フロンターレが5億6200万円で1位に躍り出た。Jリーグにおける強豪の一角であり運営も健全、まさに優良クラブである証拠と言えるだろう。また、3位には大分トリニータがランクイン。過去には経営危機を囁かれながらも、Jリーグからの融資や地元経済界にも支えられここまで這い上がることができた。
純利益(ワースト)
純利益も上位5クラブだけでなく下位5クラブについて取り上げた。前述したサガン鳥栖は大差をつけてワースト1位だが、続いてベガルタ仙台、セレッソ大阪、名古屋グランパス、そして北海道コンサドーレ札幌と続いている。営業利益では黒字を達成できたが、経常利益の赤字をまかないきれず最終赤字を計上した名古屋グランパスを除いた4クラブは営業利益でも赤字という苦しい結果となった。
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