プロのサッカー選手となるには欠かせないのが努力する才能。そして、それ以上に大事だと言われるのが強い精神力だ。アルコールやギャンブル、タバコなどと付き合いながらこの世界で戦い抜くのは難しい。
しかし、厳しいプロの世界に入ってから豊かな生活に自惚れて依存性を抱えたり、精神的なプレッシャーから逃れるために誤った方法を選んでしまう選手は少なくない。今回は依存症などにより多くを失った5選手をご紹介する。
ガスコイン
問題:アルコール依存
ニューカッスル・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、ラツィオといった複数の名クラブでプレーしたポール・ガスコイン。彼はアルコールによって財産など全てを失った。選手時代に多くのパーティーを開き、二日酔いによる練習欠席は度々話題となった。。
引退後、サッカーをプレーする唯一の喜びを失ったガスコインのアルコール依存症問題は深刻さを増した。妻に暴力を振るい、酔っ払って道端で朝を迎え、外見もお酒によってひどくなった。
妻と離婚し、この数年で彼のそばに寄り添っていたのは新しい婚約者のウエンディ・リーチだった。しかし、ガスコインは数日前に彼女も失ったという。ガスコインが新型コロナウイルスに対する自宅待機を無視し、友達のパブへビールを飲みに出かけたことが理由だと言われている。
アドリアーノ
問題:アルコール依存
ガスコインのように病気となるほどではないが、アドリアーノもアルコールによってキャリアを台無しにした。元インテルとローマのストライカーはバロンドールを狙えるレベルの選手であったが、父の死によってお酒を飲み始めたという。
インテルにいた頃(2008-2009年)にアルコール依存の症状がではじめたアドリアーノ。ネラッズーリ(インテルの愛称)はメディアに発表せず、様々な方法で彼を救おうとしたが成果は出なかった。
結局、アドリアーノはリオデジャネイロにあった巨大な豪邸まで手放すこととなり、全ての財産を失った。そして2016年からファベーラ(ブラジルにおいてスラムや貧民街を指す言葉)に住むこととなり、安全に暮らせるように暴力組織に賄賂を払っているという。
ジョンソン
問題:未成年淫行
ミドルズブラのユースで育てられ、ウィングバックとしてプレミアリーグを席巻したアダム・ジョンソン。2010年にマンチェスター・シティに移籍し、輝かしいキャリアを期待されていた。
しかし、彼はエティハド・スタジアム(マンチェスター・シティのホームスタジアム)で力を発揮できず、2年後地元クラブのサンダーランドに移籍。その後も立派なキャリアを続けていたが、ある事件が彼のキャリアを終焉へといざなった。
2015年3月3日、イギリスの複数メディアがジョンソンが当時15歳であった少女と複数回にわたり性的関係を持ったことによって警察に逮捕されたと報道。6年の実刑判決が下された彼はサンダーランドを退団し、現在も罪を償っている。
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