新型コロナウイルスの感染拡大という厳しい状況の中で、世界の全てのクラブは経済的に深刻な時期を迎えている。間違いなくクラブは次の移籍期間に大きな動きを見せず、2020/2021年シーズンは才能のある若手選手が活躍できる舞台となるだろう。
セリエAのユベントスにはデヤン・クルゼフスキをはじめ、イタリアの複数のクラブで経験を積んでいる若手選手がたくさんいる。また、現在ビアンコネーリ(ユベントスの愛称)のスポーツディレクター(SD)を務めるファビオ・パラティチは間違いなく多くの可能性を秘めた新人選手をスカウトしていることに違いない。
しかし、ユベントスは自らの長い歴史の中で才能のあふれる若手を逃したことも少なくないのだ。今回はユーベが失って後悔した3人のフォワードを紹介する。
チーロ・インモービレ
2008年に17歳の若さでユベントスのレジェンドDFチロ・フェラーラの推薦で獲得されたインモービレ。2009年のトルネオ・ディ・ヴィアレッジョ(イタリアのヴィアレッジョを本拠地とする総合スポーツクラブC.G.C.ヴィアレッジョが主催するユースチームにのみ参加資格が与えられる大会)の決勝戦でサンプドリア相手に2点を決め、ユースチームを優勝に導いた。
2009年3月14日に行われたユベントス対ボローニャ戦でアレッサンドロ・デル・ピエロと交代し、トップチームデビューを果たしたインモービレ。ただ、以降もユースチームをメインでプレーし続けた。2010年のトルネオ・ディ・ヴィアレッジョでも大活躍を見せ、10得点で大会の得点王となった。
しかし、ユベントスはインモービレのポテンシャルを100%理解することができなかったようだ。彼をシエーナ、グロッセト、ペスカーラへレンタル移籍させてからジェノアに完全移籍させた。その後、彼はトリノでアレッシオ・チェルチと組んで力を発揮し、海外クラブから注目を集める存在となった。
ボルシア・ドルトムントとセビージャではあまり活躍できなかったことは確かだが、現在シモーネ・インザーギ監督の元でイタリア国内で最も評価されているストライカーとなっている。27得点と得点ランキングでも首位に立っている。
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