プレミアリーグ トッテナム

革命が必要なトッテナムはなぜ変わろうとしない?

ジョゼ・モウリーニョ 写真提供: Gettyimages

モウリーニョは理解し難い選択…

リーヴィーはどんな考えのもとでモウリーニョを選んだだろう…。ポルトガル人監督は確かに多くのチームを多くのタイトルに導いた大物だ。しかし、バラバラになっているチームをまとめる役ではないし、フロントの判断に納得できない場合は口に出すタイプだ。

最初の成績は悪くはなかった。モウリーニョは11月20日に監督となってからリーグ戦13試合で勝ち点23を稼ぎ、FAカップとCLのラウンド16まで勝ち進んだ。しかし、実際にトッテナムの試合の内容を見ると、ビジョンを持って、それを継続しようとしている感じがしないのだ。選手と監督の考えがバラバラのように見えた。

新型コロナウイルスの影響で今年のプレミアリーグが再び開催されるかどうかはわからないが、試合も練習も十分にできないこの非常事態の中でクラブの雰囲気が良くなるとは考えにくい。

マウリシオ・ポチェッティーノとジョゼ・モウリーニョ 写真提供:Gettyimages

これからのトッテナムはどうなる?

こんな状況になっても、リーヴィーの考えは変わらないと言われている。しばらくの間、トッテナムには大物選手がやってこないだろう。しかし、今の相手はポチェッティーノではない、あの厄介なモウリーニョだ。

モウリーニョはベストの状態で仕事をするために、フロントからの全力を求めている。そして、それが見受けられない場合、声を上げ騒ぎを起こすタイプだ。

サッカー界で高く評価されている監督を獲得することだけでチームは強くなれない。リーヴィーはこれを思い知ることになるだろう…。長期間の計画、そしてそれをフォローするための我慢強さが必要なのだ。目の前の結果だけにこだわりすぎるだけではトッテナムは再び強くなれないのだ。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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