
新型コロナウイルスの拡大で延期となったプレミアリーグ。我々の中に残っているトッテナムの印象は3月11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のライプツィヒ戦の敗北だ(3-0の負け)。
マウリシオ・ポチェッティーノの解任、全てのカップ戦からの敗退(国際も国内も)、安定しないパフォーマンスの繰り返しなど、多くの問題を抱えているこのチームはなぜ変わろうとしないのだろうか?
トッテナムの課題は昨今確認されたものではない。2019年6月2日に行われたCL決勝リバプール戦から(2-0の負け)このチームが限界にたどり着き、苦しい時期がやってくることを感じさせられたのだ。
ポチェッティーノ自身も2019年の夏の間に選手の入れ替えが必要と強くアピールし、2019/2020プレミアリーグシーズンが厳しい戦いとなることを予測していた。しかし、フロントの考えは全く逆の方法に向かっていたのだ。

革命が必要ないと判断したダニエル・リーヴィー
トッテナムの代表者であるリーヴィーはこの厳しい時期が来ることを想像していなかっただろう。シーズン前には選手の入れ替えを計画することもなかく、新しい監督を雇うチャレンジにも出なかった。
主な理由はおそらく1つ。経済的な革命が行われない状況だったからだ。トッテナム・ホットスパー・スタジアムを作り上げるため巨大な金額がかかり、このクラブは移籍マーケット中に選手の獲得にしばらく動けないのが現実だ。
サッカー界では進化を続けなければ、高いレベルで戦い続けるは極めて難しい。そう考えると、ポチェッティーノがトッテナムで出した結果は奇跡に近い物だ。2014年5月に就任し、プレミアリーグのビッグクラブと比べて非常に限られた予算の中で、このクラブを優勝争いに絡めるほどの存在までに高めてきた。
しかし、監督の力だけでクラブが輝き続けられるわけがない。今の状況の責任が多くフロントの判断ミスがあるにもかかわらず、2019/2020シーズン開始から結果を出せなかったポチェッティーノが解任された。そして、リーヴィーはこのチームをネガティブな時期から救い出す一か八かの勝負に出た。それはジョゼ・モウリーニョ監督の就任だ。
コメントランキング