
190分
これはオリヴィエ・ジルーが今シーズンのプレミアリーグで出場した総時間である。既にリーグ戦が25試合消化している現時点において、ジルーがフランク・ランパードの構想の中心にはいないことは明白なことだ。
今シーズンのチェルシーのストライカーはタミー・アブラハムがファーストチョイス。次点にミシー・バチュアイが連なり、ジルーは厳しい立場に置かれている。
この冬に他チームへ移籍するのではないかと連日メディアが騒ぎ立てたが、結果的に移籍は実現しなかった。しかし驚くべきことは、彼が移籍市場において大人気銘柄であったことだ。33歳というこれ以上飛躍的なスキル向上が見込めない年齢にも関わらず、インテル、ラツィオ、オリンピック・リヨン、トッテナム・ホットスパー、ワトフォード、アストン・ビラなど、真意はどうであれ様々な移籍の噂が駆け巡った。
一体なぜ彼が注目を集めているのか。その真相に迫りたい。

汎用性が高い
高さよし、足下よし、走力よし。総合値で言及すればジルーはかなり申し分ない存在であることは、彼のこれまでのキャリアが証明している。193cm・91kgの大柄な体格を活かし、空中戦やポストプレーで攻撃にアクセントを加える働きがジルーには可能だ。
加えて、足下のテクニックにも長けた技巧派であることもジルーの良さである。体格ありきの泥臭さをウリにするストライカーに終わらず、一瞬のひらめきで自ら局面を打開できるのも魅力的な点だ。
こうした汎用性の高さは多くの戦術に合わせやすいというフロント目線のメリットに当てはまる。ジルーがリストアップされるのは必然なのかもしれない。
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