サッリのナポリに対する気持ちとユーベでのやりがい
1月27日午前4時45分(日本時間)スタディオ・サン・パオロ(ナポリのスタジアム)で開始されるナポリ対ユーベの一戦に向けたインタビューで、サッリはナポリでの経験をこう語った。
「今までに経験したことがないとても濃い3年(2015〜2018年)だった。今は800km離れたところ(ユーベの町トリノ)で指導者をしているが、ナポリの選手たちとは未だに良い関係にある。彼らのおかげで私は指導者としてレベルアップができた」
ナポリは、サッリ時代の3年でリーグ戦合計259の勝点(シーズン毎に平均86ポイント)を獲得し、魅力的で攻撃なサッカーと大量のゴールでマラドーナが所属した頃(1984-1991)のような盛り上がりをもたらした。
しかし現在のサッリには、ナポリのことを考える余裕などない。当然ながら100%ユーベの指導に集中している。ビアンコネーリ(ユーベの愛称)は今シーズン2試合しか負けておらず(カップ戦とリーグ戦一敗ずつ、両方ラツィオを相手に)チャンピオンズリーグでは絶好調。直近のリーグ2戦では、現在2位のインテルに勝ち点4の差をつけた。エンジンのかかったユーベがこれから敗れるのは考えにくい話です。
2019年夏から指導し始めたユーベに関してサッリはこう語る。
「ここでは幸せです。私が最も好む2つのシステム(エンポリの監督だった頃の4-3-1-2とナポリの時の4-3-3)を両方できる無限の可能性があるチームです。1つの負けも許されていないこの環境で、私も指導者としてもっともっと伸びることができる」
ナポリとサッリの再会は酷い雰囲気に?
もちろん、サッリはユーベの指導者であるわけで、ナポリに帰ってもビアンコネーリのことだけを考えなければならない。そして、ナポリのサポーターはサッリが恋しくとも、彼がライバル側に渡ったことを許していない。
たとえ心の中では両思いであっても、ナポリのホームで行われるこの戦いは酷い雰囲気になるに違いない。サッリはナポリのサポーターから暖かいメッセージや花束などの代わりに、ブーイングと侮辱の言葉を食らうことになるだろう…。そしてサッリは一度もサン・パオロのサポーターに向かうことなく、ユーベの勝利に向かって容赦無くナポリにぶつかるだろう。
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