2019年12月22日に行われたセリエA第17節。アタランタに大敗(5-0)したミランのサポーターは悲しいクリスマスを過ごしたことだろう。しかし、あれからわずか1ヶ月で、2020年を楽しませてくれそうな新しいミランの姿が見えはじめている。
1月19日に行われたセリエA第20節ウディネーゼ戦。ミランはとても苦しい戦いを強いられたものの、今シーズンには見られなかったハングリー精神で90分を戦い勝利(3-2)を手にした。ミランはもはや、何をすればいいかわからない若者の集まりではない。彼らを導くリーダーが現れたためだ。
この大きな変化をもたらしたリーダーとは。もちろん他の誰でもない。ズラタン・イブラヒモビッチです。
イブラ獲得によるミランの進化
ウディネーゼ戦でミランが獲得した3得点は、イブラヒモビッチが直接決めたものではない。このゲームの主人公は、イブラの存在によって成長している選手たちである。
サム・カスティジェホは、まるで別人のような活躍でサポーターの熱い応援を浴びはじめた(1ヶ月前まではブーイングのみだったのに)。また、これまで役割がはっきりせず控えメンバーとしてしか使われていなかったアンテ・レビッチは、2得点を含めた素晴らしいパフォーマンスを披露し、今後の試合のレギュラーの座を手に入れたと言われている。
また、最も成長が見られ、これからもずっとイブラとコンビを組んでいきそうな選手が、ラファエル・レオンだ。イブラはこのコンビを完璧に成立させるために、自分が求めている動きをレオンに説明しているという。そして、レオンはサッカー界のトップに昇りつめたストライカーからの信頼を感じ、笑顔を取り戻した。彼らの相性はとても良い。ステファノ・ピオリ監督はこれからも彼らに攻撃を任せることだろう…。
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