クラブが選手の強奪を避けるためや、売却時の利益を安定させるためにクラブと選手の間で結ばれるのが契約解除金(契約解除違約金、バイアウト条項)だ。契約解除金を満額支払えれば、クラブと在籍している選手の契約を無条件で解除することができる。クラブ間交渉を行わずに、選手の獲得ができるということだ。
近年、移籍金の高騰に伴って契約解除金も天文学的な数字が設定されることが少なくない。しかし、そんな現サッカー界にも掘り出し物は存在している。今回は、格安の契約解除金が設定されている選手たちをご紹介する。
南野拓実
クラブ:レッドブル・ザルツブルク
リバプールが今冬の移籍市場で獲得に動くと報じられ、一躍世間を賑わせているのが南野だ。リーグ戦で11試合に先発出場し5ゴール、6アシストを記録している。
そんな南野とザルツブルクの間に設定されているとされる契約解除金はわずか725万ポンド(約10億5000万円)。非常にお買い得だ。
エルリング・ブラウト・ホランド
クラブ:レッドブル・ザルツブルク
南野と同じザルツブルクのホランドも、サッカー界で大きな注目を集めている新星だ。今季は公式戦22試合で28ゴールと、ゴールを量産している。
市場価値8000万ポンドとも言われているホランドだが、契約解除金はわずかに1700万ポンド(約24億8000万円)。まさに破格だ。
ティモ・ベルナー
クラブ:ライプツィヒ
今シーズンのブンデスリーガ第15節までを終えて、16ゴールと大暴れしているのがベルナーだ。ロベルト・レバンドフスキに匹敵するペースでゴールを生み出している。
そんなベルナーだが、今年8月にクラブとの契約を2023年まで延長している。話題となったのは契約解除金でわずか2700万ポンド(約39億4000万円)と言われている。今季終了後の争奪戦は免れないだろう。
ロレンツォ・ペッレグリーニ
クラブ:ローマ
2017年にローマが買い戻しオプションを行使し、サッスオーロから獲得したペッレグリーニ。今シーズンは負傷に苦しんだが、23歳の若さながら主力として活躍している。
イタリア代表でも日に日に存在感を増しているペッレグリーニだが、契約解除金は非常に良心的だ。2500万ポンド(約36億5000万円)で、2回の分割払いも認められているという。
トーマス・パーティ
クラブ:アトレティコ・マドリード
アトレティコ下部組織出身で、2015/2016シーズンにレンタル修行から帰ってきたパーティ。2017/2018シーズンからはレギュラーに定着し、現在ではチームに欠かせない選手となっている。
そんなパーティに設定されている契約解除金は4350万ポンド(約63億5000万円)と言われている。これまでに紹介した選手に比べると高く感じるかもしれない。しかし、パーティほどの実績を持つ選手をこの価格で獲得するのはほぼ不可能だ。
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