崩壊は既に始まっていた
UEFAヨーロッパリーグ第5節が行われ、アーセナルはホームにアイントラハト・フランクフルトを迎えての一戦で鎌田大地に2ゴールを叩き込まれ逆転負けを喫した。
これで公式戦7試合勝ちなし。由々しき事態にエミレーツ・スタジアムは騒然となった。次節のスタンダール・リエージュ戦に仮に負けたとしても得失点差のアドバンテージがあるためグループステージ突破はほぼ確定ではあるものの、フラストレーションの溜まるゲーム内容に世界中からため息がこぼれ落ちている。
そんな暗黒時代から未だに抜け出せないアーセナルを象徴するデータを今回ご紹介したい。
1試合の平均シュート数
- 1位:レスターシティ:18.8本
- 18位:アーセナル:9.8本
- 20位:サウサンプトン:7.8本
上記は公式戦直近5試合におけるプレミアリーグ全20チームの1試合の平均シュート数である。上位チームが軒並みシュートまで辿り着くことができる一方で、アーセナルは9.8本とワースト3の記録を露呈してしまった。かつて爆発的な攻撃力が1つの魅力だったアーセナルから一転、今ではかつての面影さえ失ってしまった状態と言えよう。
1試合の平均枠内シュート数
- 1位:レスターシティ:8.4本
- 15位:アーセナル:3.4本
- 20位:ワトフォード:2.6本
また、枠内シュートに限っても3.4本とゴールがまるではるか遠くのようにも感じられる。プレミアリーグ屈指の攻撃陣を擁するアーセナルだが、ピッチ上で披露するプレーは退屈かつ停滞している。水と油のように攻守分離化され完全に勢いが失われた緊急事態となってしまった。
Club statement: Unai Emery
— Arsenal (@Arsenal) November 29, 2019
フランクフルト戦での敗戦を受けアーセナルはウナイ・エメリ更迭という決断を下した。しかし、監督を変えど状況が好転するような気配はあまり感じられない。もはや強豪ではなく中堅水準になったアーセナル。彼らの未来は果たして明るいものになるのだろうか。
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