サッカー界を席巻する多くの名将たち。カリスマ性、指導力、采配。それぞれの監督にそれぞれの強みがあるが、共通しているのは勝利には移籍市場での補強が必要ということだ。
マネーゲームの様相を呈している現代のサッカー界では、成長の期待できる若手選手、実績のある中堅選手、経験のあるベテラン選手のどれを獲得するにしても、それなりの資金が必要となる。そこで今回は、監督在任中に、最も補強に資金を費やした5人の監督をランキング形式でご紹介する(実際に補強に資金を費やしているのはクラブだが、便宜上この表現を使用する)。
アッレグリ
補強総額:10億3000万ユーロ(約1241億2000万円)
現在フリーのマッシミリアーノ・アッレグリ氏は、カリアリで評価を高め2010年にミランの監督に就任。ミラン監督時代には35人の選手を補強し、2億ユーロ近い資金が費やされている。代表的な選手としてはズラタン・イブラヒモビッチ、マリオ・バロテッリ、ロビーニョなどがいる。
その後、2014年にユベントスの監督に就任したアッレグリ氏は、クラブから50人の新戦力が与えられ、総額は約8億ユーロとなっている。通算では96人の選手を獲得している。
ペレグリーニ
補強総額:10億5000万ユーロ(1265億3000万円)
現在ウェストハム・ユナイテッドの監督を務めているマヌエル・ペレグリーニ監督も、これまでに多額の資金を補強に費やしてきた監督だ。レアル・マドリード監督時代には、クリスティアーノ・ロナウドの獲得が実行されるなど、タイミングにも影響を受けている。
ただ、ビッグクラブへと発展していく途中のマンチェスター・シティや、現在豊富な資金力を誇るウェストハムの監督を務めていることも大きく影響している。これまでに補強した選手の総数は87人だ。
グアルディオラ
補強総額:約11億5000万ユーロ(約1235億8000万円)
3位にランクインしたのはマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督。バルセロナ監督時代に19名の選手を獲得し、バイエルン監督時代に13名の選手を獲得したグアルディオラ監督だが、やはりシティでの補強総額が突出している。
現在、世界で最も強力なチームの1つであるシティ。グアルディオラ監督は総勢22名の選手を獲得しており、補強総額は5億9970万ユーロ(約722億6000万円)となっている。これまでに補強した選手の総数は52名となっている。
アンチェロッティ
補強総額:12億3000万ユーロ(約1482億2000万円)
ミラン黄金時代の監督を務め、現在はナポリで指揮を執るカルロ・アンチェロッティ監督が3位にランクインした。監督としてのキャリアが長いことも影響しているが、資金力があった時代のミランを率いていたこともあり、補強総額が12億ユーロを超える結果となった。
ただ、興味深いことにアンチェロッティ監督が獲得した選手の中で、最も高額だったのはガレス・ベイル(移籍金9100万ユーロ)。レアル・マドリード監督時代に獲得した選手だ。近年の移籍金の高騰ぶりが良く分かる。同監督は24年間のキャリアの中で88名の選手を獲得している。
モウリーニョ
補強総額:15億6000万ユーロ(約1879億9000万円)
ダントツの1位となったのは、先日トッテナム・ホットスパーの監督に就任し話題となったジョゼ・モウリーニョ監督。「スペシャル・ワン」が率いるチームは、スペシャルでなければならないのだろう。
ポルトで世界的な知名度を得たモウリーニョ監督は、これまでに8クラブの監督を務めており、その内の5クラブがメガクラブと呼ばれる世界的な強豪クラブだ。これまでに獲得した選手の数も101人と3ケタに乗っている。
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