
現在のサッカー界で注目を集める、大きなトピックの1つがイブラヒモビッチの去就だ。セリエAへの復帰や、トッテナム・ホットスパーへの移籍など、様々な噂が挙がっている。
有力な移籍先候補の1つとして挙げられれているのが古巣ミランだ。クシシュトフ・ピョンテクが低調で新星ラファエル・レオンもパッとしない同クラブは、すでにイブラヒモビッチ側にオファーを提示したと報じられている。
果たしてミランは、イブラヒモビッチを獲得すべきなのだろうか。考えられるメリットとデメリットをご紹介する。

メリット
低コスト
FFP(フィナンシャル・フェア・プレー)の制約が付きまとっているミランにとって、フリーで実績のある選手を獲得できるチャンスは少ない。イブラヒモビッチレベルとなればなおさらだ。
選手へのプレッシャー
お粗末なプレーの多い今シーズンのミランだが、イブラヒモビッチがそういったプレーを許すことはないだろう。また、イブラヒモビッチは練習にも全力で取り組むことで有名な選手だ。同選手の加入により、チーム内に良い緊張感が生まれるはずだ。
ボールの収まり
現在のミランには、イブラヒモビッチのようにボールを引き出して上手に収められるストライカーがいない。2トップという選択肢も含めて、攻撃のオプションは格段に増えると言えるだろう。ピョンテクの復活にも大きく貢献してくれるかもしれない。

デメリット
過去のイブラと現在のイブラ
サポーターはかつてセリエAで猛威を振るったイブラヒモビッチを期待するだろう。しかし、同選手はすでに38歳。可能性はあるが、過去と同じようなパフォーマンスが期待できるかは不透明だ。
38歳という年齢
イブラヒモビッチの獲得は、若手選手を中心に据えるという現在のミランが目指す方向性とは真逆の行動だ。同選手と同い年のロドリゴ・パラシオはボローニャで元気な姿を見せているが、トップリーグを1度離れた選手に、それを期待していいのだろうか。
性格
イブラヒモビッチという選手の性格上、控えやスーパーサブといった役割をすんなりと受け入れてはくれないだろう。発言力は間違いなく強くなるので、チームにマイナス面の影響を当たる可能性も0ではない。ステファノ・ピオリ監督にとっては、難しい決断を迫られる時が来るはずだ。
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