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キエッリーニ、監督についての考え明かす「引退後すぐには難しい」

ジョルジョ・キエッリーニ 写真提供:GettyImages

 ユベントスのイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが自身のキャリアについて言及し、監督に対しての考え方も明かした。25日、イタリア紙『がゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 今年8月に35回目の誕生日を迎えたキエッリーニ。サッカー選手としては大ベテランの域に突入しているが、依然としてユベントスの中心選手だ。同選手はあと2年選手としてのキャリアを続ける意思があるようだ。また、監督についての考え方も明かしている。

 右ヒザ前十字靭帯の負傷により、長期離脱中のキエッリーニは以下のように語った。

ジョルジョ・キエッリーニ



「2年以上はプレーを続けるだろう。監督としてのキャリアを始めたいが、やるならば落ち着いて素晴らしい仕事がしたい。サッカー選手の最大の勘違いは、引退後すぐに(監督としての)準備ができていると考えることだ。

 幸運にも、35歳から40歳ぐらいの間に引退できた場合、フットボールについて全てを知っていると思いこむだろう。しかし、監督の世界に踏み込めば、あなたの周りには同い年だが、15年以上も高いレベルで働いてきた人たちが現れる。

 レベルを下げたとしても、あなたよりも10歳若いが、10年以上の経験を持つ人たちが現れるんだ。

 そこには埋めるべき差というものがあり、謙虚にそれを意識する必要があるんだ。あなたは(引退直後の選手)フットボールの観点から重要なノウハウを持っているかもしれないが、すべてのことを適切な場所に置くスキルも必要だ。

 パズルのようなものでもある。すべてのピースが重要だ。急ぐ必要はない。ケガからの復帰を目指すように、1日、1日だ。

 ピッチ内で30分間チームを指導するのは、誰にとっても良い経験だ。ピッチから離れることは容易ではないが、かといって監督としてのキャリアに夢中になっているわけでもない。

 優れた戦術システムだけでは不十分なんだ。監督は心理学者であり、選手のやる気を引き出すリーダーである必要性が高まっている。

 ディレクターというのは、最低でも50人から60人を管理しなければいけない。会社で言うと、管理職のようなものだ。

 そのすべてが包括的なんだ。バッジ(資格)も必要だけど、プレッシャーなどのあらゆる犠牲を受け入れなければならない。今僕が感じているのは、一種の責任のようなものではないんだ」