9,370km…冨安健洋が生まれた福岡とボローニャの間にある距離です。ベルギーのシント=トロイデンで経験を積んだことがあっても、そんな簡単にイタリアの生活になじめるとは誰にも思わなかっただろう。しかし、僅か1ヶ月でボローニャ、そしてイタリア国内の人気者になった。じゃあ、イタリア人は冨安の何を評価しているか?一緒に見てみましょう。
サッカーのクオリティー
有名な選手であろうと、誰も知らないデビューしたばかりのひよこ選手であろうと、イタリア人のサッカーファンの心をつかむ方法は一つしかない。それはサッカーのスキルを見せることです。それを最初から見せることができたら、サポーターが味方になり、サッカーがやりやすくなる。イタリア国内ではサポーターの圧力は恐ろけて、彼らの行動で試合を中止になったりすることもある。しかし、サポーターを味方に着くことができたら、とても心強くて大きな励みになる。
セリエA開始から誰でもハッとさせる冨安の素晴らしいパーフォーマンスはペルージャでセリエAデビューをした中田英寿のパフォーマンスにとても似ている。中田のセリエAデビューの相手はいきなりユベントスだったが、それに全くビビらず、素晴らしいプレーを見せた上で2得点も決めた。その後も大活躍し、ペルージャの中心の選手になった。
相手の潰し方、ボールの奪い方、試合の読み、空中戦の良さ、サイドに駆け上がるスピード…冨安は公式戦2試合しか戦ってないが、自分の良さを全てぶつけて、スタメンの座をゲットした。特に注目されているのはフィジカルです。それがあるからこそ、セリエAのような厳しいリーグの中でも冨安はパーフォーマンスを見せられる。ちなみにこの2試合で冨安は一度もドリブルで突破されたことない。
本田圭佑も彼の素晴らしい活躍を褒めた。「セリエAでの冨安の素晴らしいスタートは彼自身にとっても、日本のサッカーにとってもとてもめでたいことです。これからもいい活躍を期待してます」と発言。
性格の良さ
仲間とのコミュニケーションを第一大事にしている冨安。移籍発表の記者会見にもイタリア語で挨拶した。それだけでもすごいことだと思うが、私が一番びっくりしたのはその言葉の完璧な発音だった。おそらく何度も何度も練習したでしょうね。今も冨安はトレーニングを頑張りながら、トレーニングの合間にイタリア語レッスンにも通っている。ディフェンダーというポジションには試合中のコミュニケーションが必要になり、それをしっかり考えている冨安はさすがです。
しかし、彼を仲間の中にもサポーターの中にも大人気にしたのはキャンプ中になった出来事です。初めてのチームの食事会で冨安は面白い歌と踊りでみんなを驚かせた。選手全員が爆笑していて、場が一気に盛り上がった。チームメートのミッチェル・ダイクスはそのパーフォーマンスをインスタグラムでシェアしたことで、冨安は突然イタリア国内で話題になった。メディアの前でもサポーターの前でも、辛い練習中にも普段の生活にも…いつも笑顔を見せる冨安はまさに「太陽の国」イタリアにぴったりです。
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