【尋常ではない対応能力を持つこと】
ルーニーがあのイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで輝き続けれたのも、彼自身が持つ対応能力にあると私は考える。
ユナイテッド加入当初はもちろん最前線に配置され破壊的なプレーを見せていたが、13シーズンに渡るマンチェスターでの生活の後半ではストライカーだけでなく、トップ下・ウィング・インサイドハーフなど多岐にわたるポジションで自身の存在感を発揮。決して応急処置のポジション対応ではなく、与えられた役割を完遂しチームに貢献するパフォーマンスを披露した。
【周囲を生かし、己も生きるプレーヤーであること】
ルーニーが移ろいの激しいビッグクラブの1つであるユナイテッドで長年に渡りキャリアを継続できたのは、ひとえに対応能力が秀でたからだけではない。周囲を生かすことのできる献身性もルーニーが兼ね備えているからだと私は見ている。
ユナイテッドの赤いユニフォームにどれだけの有名選手が袖を通したことだろうか。クリスティアーノ・ロナウド、ディミタール・ベルバトフ、カルロス・テベス、パク・チソン、アンヘル・ディ・マリア、ラダメル・ファルカオ、ズラタン・イブラヒモビッチ。
数多くの攻撃的選手がどの時代にも揃っていた中でもルーニーは埋もれることなくファーストチョイスとしてスカッド入りしていた。それは前述した対応範囲の広さをもってして、周囲をアレンジして突破する遠心的役割と周囲の動きを読み取り自らで打開する求心的役割を使い分けていたからなのではないだろうか。
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