Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

第18節で見えてきた、コンサドーレが抱える強みと課題

著者:菊池大将

公式戦2連敗を喫し、迎えたJ1リーグ第18節の松本山雅戦。前節に続き、チャナティップ・ソングラシンを欠くコンサドーレ札幌だったが、試合を通して猛攻を見せ、16本のシュートを放った。しかし、先制点を守り切れず、1-1のドローに終わり勝ち点2を取りこぼす結果となった。今回は、第18節で見えてきた札幌の強みと課題を、ここまでのリーグ戦を踏まえてご紹介する。


シャドー鈴木武蔵

チャナティップを負傷で欠く札幌は前節ベガルタ仙台戦同様に、最前線にジェイ・ボスロイドを配置し、その後ろに鈴木を起用した。鈴木のこの起用法は多くの可能性を感じさせるものだった。

鈴木は予想に反してチャナティップと同様のロールをこなしていた。ただ、サイドに流れた際には推進力とスピードを生かして、チャナティップでは与えられないものをチームに与えた。あのスピードでサイドえぐり、クロスを上げられるとブロックの形成も遅れるだろう。

また、1トップで起用されたジェイとの相性もいい。ボールを受けに下がることの多いジェイが明けたスペースに自然に入ることで、松本としては守りにくさがあっただろう。クロスに対してもストライカーらしく、相手の嫌がるところで待つことができる。チャナティップ不在により、鈴木に強烈な個性が生まれようとしている。


洗練されつつある荒野拓馬

アンデルソン・ロペスの不在時にシャドーとして数試合プレーした荒野。その経験が自身の本職であるポジションで活かされている。

今節では、攻撃のスイッチとなるパスが入った際の相手ブロック内に入っていくタイミングが抜群で、シャドーの選手や1トップのジェイがブロックの内外で困った際にパスコースを作る動きも秀逸だった。チームの緊急時に得た経験が、荒野のプレーをより洗練されたものにしているのだろう。


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