コパアメリカグループステージ第2戦、アルゼンチンvsパラグアイがベロ・オリゾンテで行われた。目立つ空席、遠くから聞こえるブーイング、物々しい雰囲気の中始まった試合は1-1のドローで終了した。
両チーム「勝ちきれなかった」試合と言及すべきか。それでもパラグアイの方がポジティブな印象を受けた。むしろ深刻なのはアルゼンチン。魅力的な攻撃要員が揃っているものの、2試合消化しゴールしたのはたった1点。それもオープンプレーからの得点ではなくハンドで得たPKのみだ。そんな近年苦しい状況が続くアルゼンチンに関する、とあるデータをご紹介したい。
メッシが出場すると勝率43.7%、メッシが欠場すると勝率58.3%とメッシ欠場の場合の方が勝率が上回ることが判明した。また特徴としてメッシが出場する試合はドロー決着が多く「勝ちきれない」試合となってしまう傾向にあるようだ。
当然監督のミッション、それに伴う招集メンバーで組閣するイレブンに違いが生じているわけだが、メッシの出場する試合はW杯南米予選や本戦、コパアメリカなど主要国際大会が大半であり、アルゼンチンとして「勝たなければならない試合」であると容易に推測できる。そんな大舞台で「勝ちきれない試合」がここまで並ぶと変化を求める声が聞こえるのは致し方ないと私は考える。
決勝トーナメントに向けて
コパアメリカ2試合が終了しアルゼンチンは現在勝ち点1。土俵際に追い詰められている状態だ。重病にかかった巨象がグループステージ突破するには3戦目のカタール戦で大差をつけての勝利が必要となる。例え3位着地でも突破を決める可能性もあるが、それは選手たちのプライドが許さないはずだ。非常にソリッドに陣取るアジアチャンピオン相手にどういった戦いを繰り広げるか。
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