マウリツィオ・サッリが監督として就任し、新たな船出となったチェルシー。シーズン途中調子を崩すこともあったが最終的にはプレミアリーグ3位・ヨーロッパリーグ優勝というサッリ体制初年度で最高の成績で終えることができた。そんなチェルシーの今シーズンを物語る3試合をご紹介したい。
【プレミアリーグ13節 トッテナム戦(A) 3-1●】
サッリチェルシーがリーグ戦で初めて敗戦を喫した試合。この試合までリーグ戦8勝4分0敗と順調な立ち上がりを見せていたが、トッテナム相手に持ち味を発揮することができなかった。この試合ジョルジーニョがデレ・アリによって徹底的にマークされ攻撃の起点を完全に潰されてしまい、そこからショートカウンターでゴールに迫られた。トッテナムのこの戦術によってチェルシー攻略のためのメソッドが暴露され、それ以降チェルシーはリーグ戦で苦戦を強いられることになった。
【プレミアリーグ30節 ウルブス戦(H) 1-1△】
チェルシーはエデン・アザール抜きには語れない、そう思わせる試合だった。今シーズンプレミアリーグで1番厄介なチームになったウォルバーハンプトン相手にチェルシーは90分通して猛攻を仕掛けた。しかし、後半一瞬の隙からカウンターで失点してしまう。完全に引いて守るウルブスに敗北を喫するかと思われた後半アディショナルタイム。ペナルティエリア外からアザールの低空ミドルシュートがゴールネットを揺らし土壇場で引き分けに持ち込んだ。
【ヨーロッパリーグ決勝 アーセナル戦(N) 4-1○】
ヨーロッパリーグ初となるイングランド勢による決勝戦となったこの試合、ロンドンの覇権はやはりチェルシーにあると感じさせる90分になった。シーズン終盤に連れて徐々に頭角を表したロフタス=チークやハドソン・オドイがアキレス腱断裂の大怪我を負い、大幅な戦力ダウンで劣勢を強いられると予想されたが、それでもチェルシーの経験値の高い選手達が試合を決定づけた。かつてアーセナルに所属したオリヴィエ・ジルーの機転のきいた動きにアザールが連動し後半だけで4得点と圧倒。サッリチェルシー就任初年度でのビッグタイトル獲得となった。
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