欧州主要リーグは幕を閉じ、残すところはヨーロッパリーグ(EL)とチャンピオンズリーグ(CL)の決勝となっている。またマーケットにおける動きが活発になっている。今回は2020年夏に契約満了を迎える選手たちを紹介する。
1、トーマス・ムニエ
・所属クラブ:パリ・サンジェルマン
・ポジション:DF
・年齢:27
・国籍:ベルギー
2016年夏にクラブ・ブルージュからパリ・サンジェルマン(PSG)へのステップアップを果たしたムニエであるが、右サイドバックでの定位置確保には至っていない。今季も負傷離脱の影響もあり公式戦28試合での先発出場にとどまっており、昨夏に続き今夏も編成次第では退団の可能性があるようだ。
2、トビー・アルデルベイレルト
・所属クラブ:トッテナム・ホットスパー
・ポジション:DF
・年齢:30
・国籍:ベルギー
今季チャンピオンズリーグ(CL)での大躍進の原動力となっているアルデルベイレルトは、トッテナムが昨冬に1年間の契約延長オプションを行使したことにより契約満了時期が2020年夏となっている。ただこの契約には2500万ポンド(約36億円)による契約解除条項が盛り込まれており、他選手よりも獲得が容易であるため、今後プレミアリーグの他クラブをはじめとして国内外から関心が寄せられることが予想される。
3、ダビド・デ・ヘア
・所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
・ポジション:GK
・年齢:28
・国籍:スペイン
2011年夏にアトレティコ・マドリードから加入して以来、ユナイテッドの正守護神としての地位を確立していたデ・ヘアはプレミアリーグの全試合の半数以上でクリーンシートを達成した昨季と対照的に、今季は重要な試合で自らのミスから失点を喫するなど低調なパフォーマンスを見せることが多かった。それでもユナイテッドは契約延長交渉を行っていたものの、交渉が破談に終わったことから高額のオファーが届き次第放出に踏み切るという見方が広まっている。
4、ステファン・サビッチ
・所属クラブ:アトレティコ・マドリード
・ポジション:DF
・年齢:28
・国籍:モンテネグロ
フィオレンティーナで主力としてセリエAの上位争いに絡む原動力となったサビッチは2015年夏にアトレティコ・マドリードに加入して以降、度重なる負傷離脱により定位置確保に苦しんでいる。今季も公式戦21試合の先発出場にとどまったものの、ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンをはじめ守備陣では主力の多くが退団していることから来季はチャンスが巡ってくるかもしれない。
5、ルカ・モドリッチ
・所属クラブ:レアル・マドリード
・ポジション:MF
・年齢:33
・国籍:クロアチア
レアル・マドリードの絶対的な司令塔として昨季までのチャンピオンズリーグ(CL)3連覇に大きく貢献したモドリッチは、昨夏のワールドカップ・ロシア大会でもキャプテンとしてクロアチア代表をファイナルまで導いたことが評価され、バロンドールを受賞した。また昨夏以降はインテルが関心を寄せていたものの、今はその去就報道も落ち着きを見せている。
6、ウィリアン
・所属クラブ:チェルシー
・ポジション:FW
・年齢:30
・国籍:ブラジル
チェルシーでジョゼ・モウリーニョがチームを率いていた時に特に重宝される存在であったウィリアンには、アントニオ・コンテ、マウリツィオ・サッリ監督下でもコンスタントな出場機会を得ている。ただ昨夏以降、バルセロナが前線でのオプションを増やすために同選手を獲得候補にリストアップしていると伝えられている一方、チェルシーが補強禁止処分を受けていることもあり今夏放出の可能性は極めて低いだろう。
7、イルカイ・ギュンドアン
・所属クラブ:マンチェスター・シティ
・ポジション:MF
・年齢:28
・国籍:ドイツ
2016年夏にボルシア・ドルトムントからシティに加入したギュンドアンは、元スペイン代表MFダビド・シルバやポルトガル代表MFベルナルド・シウバ、ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネらとの熾烈なポジション争いに直面したものの、今季はデ・ブライネが負傷離脱したこともあり公式戦36試合に先発出場するとジョゼップ・グアルディオラ監督からの評価を高めており、クラブ側は契約延長を視野に入れているようだ。
8、クリスティアン・エリクセン
・所属クラブ:トッテナム・ホットスパー
・ポジション:MF
・年齢:27
・国籍:デンマーク
トッテナムの攻撃陣では必要不可欠な存在となっているエリクセンは、チャンピオンズリーグ(CL)でもマンチェスター・シティやアヤックスを下して決勝まで勝ち進む原動力となっている。そのエリクセンには数多くのメガクラブが興味を示しており、中でも過去にトッテナムからクロアチア代表MFルカ・モドリッチを獲得したレアル・マドリードは巨額の移籍金を用意しているようだ。
9、ティモ・ベルナー
・所属クラブ:RBライプツィヒ
・ポジション:FW
・年齢:23
・国籍:ドイツ
VfBシュツットガルトの下部組織出身であるベルナーは2016年夏にライプツィヒに加入すると、翌年3月にドイツ代表初選出を果たすなど成長著しいドイツ国内の有望株として注目を集めている。そのベルナーにはバイエルン・ミュンヘン加入の可能性が取りざたされているほか、すでに個人合意に至っているという報道も飛び交っている。
10、ライアン・セセニョン
・所属クラブ:フラム
・ポジション:MF
・年齢:19
・国籍:イングランド
セセニョンは16歳でトップデビューを果たすなど、以前から国内の強豪クラブが関心を寄せる有望株である。また今季はフラムが2部へ降格することが決定したことにより、ステップアップを図ることがほぼ確実と伝えられている。ただフラムは移籍金として4600万ユーロ(約58億円)を求めるものとみられ、容易には手放さない姿勢を見せているようだ。
11、エデン・アザール
・所属クラブ:チェルシー
・ポジション:FW
・年齢:28
・国籍:ベルギー
これまでチェルシーが誇るタレントとして数多くの印象に残るゴールを決めてきたアザールであるが、レアル・マドリード移籍間近に迫っている。一部報道によると今週なかばに行われるヨーロッパリーグ(EL)決勝・アーセナル戦後に公式発表が行われるものとみられるほか、移籍金は1億ユーロ(約131億円)にものぼると伝えられているようだ。
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