
今季はプレミアリーグのビッククラブが欧州カップ戦で好成績を収めている。リバプールとトッテナム・ホットスパーがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝へ進出。チェルシーとアーセナルはUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝へ。CLベスト8で敗れたマンチェスター・シティは、リーグカップ制覇とリーグ制覇の国内2冠を達成している(5月19日開催のFAカップ決勝で優勝すれば国内3冠)。
それぞれが各大会で好成績を残すなか、ビック6の中で唯一失望に溢れたシーズンを送ってしまったのが、マンチェスター・ユナイテッドだ。イングランドが誇る名門クラブは、毎年大型補強を敢行してきたが、全くその効果が現れていない。英メディアでは、「サポーターから若手選手の育成に本格的に乗り出すべきという意見が噴出している」と報じられており、来季は若手選手の積極登用が見られるかもしれない。そこで今回は、『sportskeeda』がピックアップした、オーレ・グンナー・スールシャール監督が期待を寄せている4人の若手選手をご紹介したい。
アクセル・トゥアンゼベ
年齢:21歳
守備組織の構築に定評があるジョゼ・モウリーニョ元監督に「その才能を見極めるのに10分はかからない」と賛辞を受けた逸材だ。恵まれたフィジカルが最大の武器だが、足元もうまくポゼッションサッカーにも難なく適応できる。ここ数年は怪我に苦しめられていたが、今季は期限付き移籍先の2部アストン・ビラで25試合に出場。順調に成長を遂げている。史上最悪のディフェンスを披露してしまったユナイテッドの守備陣を救うのは彼かもしれない。
タヒス・チョン
年齢:19歳
ユニークな髪型からマルアン・フェライニとよく比較されるが、プレースタイルは全く異なる。ポジションは、主に右サイドのウインガーとしてプレーしている。2017年に膝の大怪我を負ったが、そこから力強く復帰。今年1月5日のFAカップ3回戦のレディング戦で、公式戦デビューを飾った。スールシャール監督はデビュー戦について「19歳のデビュー戦であれば、足が動かなくなることもあるだろうが、出場30分間で2度3度持ち味を出してくれた」と高評価を与えた。タヒス・チョンが来季のユナイテッドの希望になるかもしれない。
マーカス・ラッシュフォード
年齢:21歳
このリストに入ることは違和感があるかもしれない。だが、彼はまだ21歳だ。世界で最も才能のある若手アタッカーであることは間違いないだろう。今季はトップチームで33試合出場、10ゴール、7アシストを記録。来季は主力選手としてさらなる飛躍が期待される。ただ、契約は2020年までとなっており、契約延長交渉が難航しているとも報じられている。クラブにとっては、絶対に慰留しなければならない選手だろう。
メイソン・グリーンウッド
年齢:17歳
17歳の神童グリーンウッドは、今季の主戦場となったU-18プレミアリーグでは、13試合出場で15ゴール、5アシストと異次元の活躍を披露。イングランドの将来を担う存在として大きな注目を集めている。早くもトップチームデビューも飾っており、UEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16のPSG戦で途中出場、プレミアリーグでは3試合に出場している。両足を遜色なく使えることで知られ、セットプレーも右足、左足、両方で蹴っている。ユナイテッドのサポーターにとっては、最大の希望となる選手だ。
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