トップチームデビューを果たしてから14年後、リオネル・メッシはチャンピオンズリーグ(CL)準決勝で2ゴールを記録し、自身のクラブ通算得点数を600の大台に乗せた。700試合に届かない出場試合数で600ゴール。まさに驚異的なペースと言えるだろう。600ゴールという数字は途方もなく、これまでに達成した選手はいないように感じるだろう。ただ、サッカー界にはメッシ以外にも600ゴールの大台を超えた“怪物”たちがいる。ご紹介しよう。
クリスティアーノ・ロナウド
クラブ:ユベントス
ゴール数:600
サッカー界でメッシと人気を二分する存在と言えるC・ロナウド。そんな彼はメッシより一足早く、クラブ通算600ゴールを達成した。日本時間4月29日に行われたインテル戦での貴重な同点弾が通算600ゴール目となった。C・ロナウドはレアル・マドリードで450ゴール、マンチェスター・ユナイテッドで118ゴール、ユベントスで27ゴール、スポルティング・リスボンで5ゴールを記録している。メッシ同様、記録はまだまだ伸びそうだ。
フィレンツェ・プスカシュ
クラブ:引退
ゴール数:622
その年に最も優れたゴールに与えられる賞がFIFAプスカシュ賞だ。それだけの賞に自身の名前が使用されるということは、それだけ圧倒的な活躍を見せてきたからこそ。当時最強を誇り、4年間無敗を成し遂げたハンガリー代表のエースストライカーである、キャプテンだった。ブダペスト・ホンベード時代は、出場試合数よりもゴール数が上回るペースでゴールを量産。まさに“怪物”だ。
ゲルト・ミュラー
クラブ:引退
ゴール数:653ゴール
ドイツ史上最高のストライカーと呼び声高いゲルト・ミュラー。メッシが2011/2012シーズンに更新するまで、彼が記録したクラブ公式戦1シーズン67得点という記録は、破られることはないだろうといわれていた。バイエルン・ミュンヘンでは398試合で453ゴールという驚異的なペースでゴールを量産。ただ、西ドイツ代表として62試合で68ゴールを記録しており、クラブ以上に代表での活躍をフォーカスされることの多い選手だ。
ロマーリオ
クラブ:引退
ゴール数:679ゴール
数多くのクラブを練り歩いたロマーリオ(10クラブ)はブラジルをメインにプレーしていたが、欧州でも輝かしい成績を残した。世界で2人しかいない1000ゴール達成者の1人であり(諸説あり)、公式戦のゴール数だけで言えば世界記録保持者だ。ペレやアルツール・フリーデンライヒとともにブラジル史上最高のストライカーと称されることが多い。
ペレ
クラブ:引退
ゴール数:707ゴール
王様ペレはゴール数だけでなく、その存在がサッカー界に大きな影響を与えた。選手交代やレッドカード、イエローカードなどは彼の影響で生まれたルールとされている。ドリブル、キックの精度はもちろんのことスピードやフィジカル能力にも優れ、ヘディングでのゴールも多かった。当時としては珍しいタイプのフォワードでペレは自身を「得点数だけを見て純粋なセンターフォワードと評するものもいるが、そうではない。私は攻撃的MFであり、守備範囲の広いセンターフォワードだった」と表現している。果たしてメッシは、ペレの記録に追いつくことができるだろうか。
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