今季はトッテナム・ホットスパーがチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4に進出しており周囲にサプライズをもたらしている。一方のアーセナルもヨーロッパリーグ(EL)でベスト4まで勝ち上がっているが、かつてプレミアリーグで無敗優勝を成し遂げた時期のような勢いには陰りが見られると感じているファンもいるだろう。そこで今回は直近のシーズンで勢力関係に変化が見られているダービーマッチについて紹介する。
・マンチェスターダービー
対戦カード:マンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティ
通算成績:36勝20敗22分(マンチェスター・ユナイテッド側)
直近10シーズンの対戦成績:11勝12敗3分(マンチェスター・ユナイテッド側)
両クラブ本拠地
マンチェスター・ユナイテッド-オールドトラッフォード
マンチェスター・シティ-エティハドスタジアム
マンチェスター・ユナイテッドはアレックス・ファーガソンが20年以上に渡り指揮を執っている間はプレミアリーグで無類の強さを誇っており、マンチェスター・シティとのダービーマッチでも常に優位な立場だった。しかしシティがオーナー交代により資金に恵まれると同時に、ユナイテッドはデビッド・モイーズ監督への交代以降、プレミアリーグ優勝を果たせず低迷が続いている。
・マドリードダービー
対戦カード:レアル・マドリード対アトレティコ・マドリード
通算成績:100勝47敗45分(レアル・マドリード側)
直近10シーズンの対戦成績:18勝9敗9分(レアル・マドリード側)
両クラブ本拠地
レアル・マドリード-エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ
アトレティコ・マドリード-ワンダメトロポリターノ
これまでラ・リーガやチャンピオンズリーグ(CL)で数多くのタイトルを獲得してきたレアル・マドリードと対照的に、アトレティコ・マドリードは1990年代こそ上位争いを演じていたものの、1999/2000シーズンに2部降格を経験するなど、思うように成績を残せていなかった。しかし2011/12シーズン途中にディエゴ・シメオネ監督が就任すると、バルセロナやレアル・マドリードとともに毎シーズン上位争いする存在となり、2013/14シーズンには優勝を果たしている。
・ノースロンドンダービー
対戦カード:アーセナル対トッテナム・ホットスパー
通算成績:45勝24敗35分(アーセナル側)
直近10シーズンの対戦成績:10勝8敗6分(アーセナル側)
両クラブ本拠地
アーセナル-エミレーツスタジアム
トッテナム・ホットスパー-トッテナム・ホットスパースタジアム
アーセナルは1996年にアーセン・ヴェンゲルを招へいして以降、プレミアリーグで存在感を強め、2003/04シーズンに無敗優勝を成し遂げた。ただ直近ではマンチェスター・シティやチェルシーの台頭もあり、タイトルレースで後れをとるシーズンも見られている。一方のトッテナム・ホットスパーはマウリシオ・ポチェッティーノ監督を招へいして以降、プレミアリーグで常に上位争いする存在となり、今季はチャンピオンズリーグ(CL)でも準決勝進出を果たすなど新勢力として注目を浴びている。
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