横浜F・マリノス指揮官ポステコグルー、開始9分間での2失点悔やむ「自分たちのミスから…」

　横浜F・マリノスは20日午後、アウェイ・札幌ドームに乗り込んで明治安田生命J1リーグ第8節・北海道コンサドーレ札幌戦に臨んだが、0-3と横浜に勝ち点を持ち帰ることができなかった。

　前節に名古屋グランパスと互角の戦いを演じた横浜F・マリノスは、立ち上がりからわずか9分に2失点を喫する苦しい立ち上がりとなる。

　その後はポゼッションを図り、昨季にレンタル移籍でコンサドーレに在籍していたMF三好康児を中心にゴールに迫るも、敵陣でボールを奪われてロングカウンターを仕掛けられるシーンが目立つ。

　すると29分にMFルーカス・フェルナンデスのクロスからゴール前に飛び込んできたFWアンデルソン・ロペスにヘディングシュートを決められてしまう。

　3点ビハインドで前半を折り返したマリノスは、後半はカウンターを受けながらもポジションチェンジを繰り返しながら敵陣でボールを回す時間帯が長くなった。しかし最後までゴールを奪うことはできず、今季初めて3失点以上での完敗を喫している。

　試合後、少々うつむき加減で会見場に姿を現したアンジェ・ポステコグルー監督は試合開始早々での複数失点の原因について「見ての通り残念な結果に終わってしまった。特に前半は自分たちのミスから失点して、そこから相手の個の力から点を入れられてしまった」

　「自分たちがチャンスを多く作った中でなかなか決めることができなかった」と語っており、試合の入り方が勝敗を左右したという見解を示している。

　またこの一戦では、今季ここまでインサイドハーフのポジションでの先発出場が続いていたMF三好康児を右ウイングで起用し、アンカーにMF扇原貴宏を沿えるなど多少のメンバー変更を行った意図について記者から質問が飛ぶと同監督は「負傷者を抱えている関係でいじらざるを得なかった」と説明。

　そして「自分たちのやろうとしていたことはいくつか出ていたと思う。ただその自分たちがチャンスを作った中でそれらを決めきることができなかった。特に後半は自分たちがやろうとしているサッカーが出たと思う。しかし結果的には敵陣や相手ゴール前でのクオリティに少し欠けていた」とコメントを残した。

　ポステコグルー体制2年目にして、流動的なポジションやショートパスの多用などにより、これまでのJリーグ界では見られなかったようなスタイルが確立したマリノスだったが、この札幌戦ではチームの抱えている課題を露呈した格好となってしまった。