セリエAはクオリティだけでなく、人気という点でもここ数シーズンで目覚ましい復活を遂げている。クリスティアーノ・ロナウドのセリエA参戦も、ユベントスを世界でも有数の人気を誇るクラブに押し上げたと言っていいだろう。プレミアリーグのような競争力や人気はないかもしれないが、多くのサッカー選手にとって挑戦する価値のあるリーグとなっている。そこで今回は、今夏にセリエAに参戦し、素晴らしいパフォーマンスを見せる5人の選手をご紹介する。
ファビアン・ルイス
クラブ:ナポリ
昨年7月5日にレアル・ベティスからナポリに加入したファビアン。その一方に悲しくなったベティスのサポーターは少なくないだろう。ユース出身の彼はベティスでも素晴らしいパフォーマンスを見せていた。そのファビアンはマウリツィオ・サッリが昨シーズンまで率いており、新加入選手が入り込みにくいチームに見事適応し、活躍を見せている。
ハムシークが退団するまでは、左サイドハーフを任され、内側にポジションを取りながらマリオ・ルイの攻撃能力を抜群に生かすポジションを取り披露。ハムシーク退団後は、彼の後を継ぎ、センターハーフの一角としてプレー。ハムシークの穴を感じさせないパフォーマンスを見せている。このままいけば、更なるビッグクラブへの移籍も近いだろう。
ティエムエ・バカヨコ
クラブ:ミラン
昨年8月14日にチェルシーにからミランへとレンタルで加入したバカヨコ。移籍当初はまさに酷評された。もともとモナコで2ボランチの一角としてプレーしていたため、インサイドハーフとしての経験値が圧倒的に足りなかった。しかし、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の熱心な指導もあり、彼はそのポジションをマスターすることに成功した。
才能を再び開花させたバカヨコはミランのアンカー、そしてインサイドハーフとして欠かせない選手だ。圧倒的な対人能力でボールを絡めとり、配給も問題なし。囲まれてもフィジカルの強さとテクニックとダイナミズムで打開してしまう。アンカーのポジションで冷静にプレーできるようになったのは、インサイドハーフの特訓を行った成果もあるだろう。ミランはフランク・ケシエよりも、彼への信頼度が高いとされている。
ラウタロ・マルティネス
クラブ:インテル
21歳のマルティネスが昨年7月4日にインテルに加入。2023年6月までの契約を結んでいる。彼が所属するインテルにはマウロ・イカルディという絶対的なストライカーが存在する。移籍当初、特にシーズン前半戦に彼に与えられた出場機会はそれほど多くなかった。しかし、イカルディはクラブとの関係が悪化。必然的にマルティネスの出場機会は増えていった。
そんな彼は今シーズン21試合に出場し、6ゴールを挙げている。21歳という年齢を考えれば、申し分ない成績と言えるだろう。アルゼンチン代表の常連にもなろうとしている。彼の市場価値はその活躍により、インテル加入時から15億円ほど上昇したとされている。
クリスティアーノ・ロナウド
クラブ:ユベントス
このリストに彼の名前を載せないわけにはいかないだろう。世間の注目がロシアワールドカップに集まる中イタリアに渡り、昨年7月にユベントスに加入した。ユベントスは過去に例のない規模の資金をC・ロナウド獲得に費やした。商業面での成功は保証されたようなものだったが、問題は彼がセリエAでも結果を残すことができるのかという点だった。
しかし、それも無駄な不安だった。彼は30節を終えた時点で19ゴールを挙げ、8つのアシストも記録。サイドでも中央でも自身の仕事を全うしている。セリエA優勝をほぼ手中に収めた今、残すはチャンピオンズリーグ(CL)での結果だ。ユベントス彼を獲得した要因の1つでもある。今シーズン終了後に、彼はユベントスのレジェンドとなる資格を持っているだろうか。
コメントランキング