ナント プレミアリーグ

エミリアーノ・サラの移籍金問題に解決の糸口が。カーディフ会長が支払いの可能性示唆

飛行機事故で死亡したエミリアーノ・サラ 写真提供:GettyImages

 先月下旬の飛行機事故で死亡が確認されたFWエミリアーノ・サラの移籍金問題を巡り、カーディフ・シティは支払いに応じる姿勢を見せているようだ。現地時間12日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 今冬までリーグアン(フランス1部)のナントに所属していたサラは今冬の移籍市場でカーディフ・シティと移籍金1500万ポンド(約21億円)で合意に達していた。

 しかし同選手は先月21日にカーディフへメディカルチェックのため小型飛行機で向かう途中に事故に遭うと、先週にイギリス海峡で機体とともに遺体が発見。フットボール界全体が悲しみに包まれていた。

 その中、ナントはカーディフに対して移籍金の支払いを求め、場合によっては法的措置に出る構えを見せていた。これに対してカーディフのメーメット・ダルマン会長は両クラブ間で合意に達した際の契約内容を精査している模様。

 同会長は「もし我々が契約上、支払いを行わなければならない場合、その契約を尊重した上で(移籍金を)支払う」と語っており、移籍金支払いに応じる可能性があることを示唆している。

 なお、この件についてはサラが下部組織在籍時に過ごしたボルドーも連帯貢献金の支払いを巡って交渉に絡む可能性があると伝えられるなど、問題が複雑化する様相を呈している。ただ今回のカーディフ会長の発言により、早期解決することが周囲から期待されることだろう。