Jリーグ サガン鳥栖

バルサ下部組織出身クエンカ加入で大きな話題に。サガン鳥栖を支えるフォワード5選

サガン鳥栖は先週にかつてバルセロナでプレー経験のあるFWイサーク・クエンカの獲得を発表している。昨季得点力不足に喘いだ同クラブは強力な前線を形成することになるが、その前線を構成する選手を紹介する。


豊田陽平

年齢:33
在籍歴:2010年~(2018シーズン前半戦は蔚山現代にレンタル移籍)

2010年に京都サンガよりサガン鳥栖に加入した豊田は不動のセンターフォワードとして2011年にクラブ創設初となるJ1リーグ昇格に大きく貢献している。その後も尹晶煥監督のもとで最後まで走り負けないサッカーを体現するなど精神的支柱としての役割を果たし、2013年にサガン鳥栖から初めてA代表に選出された選手となっている。昨季は蔚山現代にレンタルで加入していたものの、チームの得点力不足を受け復帰。復帰時には「豊田は鳥栖のために。鳥栖は皆様のために」とサガン鳥栖を背負う覚悟を改めて示していた。


金崎夢生

年齢:29
在籍歴:2018年夏~

※写真は鹿島アントラーズ在籍時

同じ九州地方に本拠地を構える大分トリニータでプロキャリアをスタートさせた金崎夢生は名古屋グランパス、ニュルンベルク、ポルティモネンセ、鹿島アントラーズと渡り歩くと、DFチョン・スンヒョンとのトレードという形で昨夏にサガン鳥栖に加入。リーグ戦で3得点に終わったものの、持ち前のフィジカルを生かしたドリブルで突破口を開く場面を作り出していた。ただ今冬の去就は依然として不透明となっていたが、20日にサガン鳥栖と契約更新に至った。


ビクトル・イバルボ

年齢:28
在籍歴:2017年~

かつてカリアリ、ローマ、ワトフォードなどに在籍していたイバルボは2017年1月にギリシャの強豪・パナシナイコスでのレンタル期間が満了。保有元のカリアリでも構想外となっていた中、元カリアリ指揮官のマッシモ・フィッカデンティとの関係もありJリーグに新天地を求めている。2017シーズンは後半戦に自身の得点能力を発揮し始めたものの、昨季は6月に左膝前十字靭帯断裂を負い、シーズン後半戦を棒に振っていた。しかしサガン鳥栖はこの元コロンビア代表ストライカーと今季も契約を更新している。


フェルナンド・トーレス

年齢:34
在籍歴:2018年~

昨季前半戦に得点力不足に喘いでいたサガン鳥栖はシーズン後半戦での巻き返しに向けてストライカー獲得を敢行。蔚山現代からFW豊田陽平をレンタルバックした他、鹿島アントラーズからFW金崎夢生を獲得。そして2017/18シーズンをもってアトレティコ・マドリードを退団していたフェルナンド・トーレスを中国や豪州クラブとの争奪戦を制する形で獲得にこぎつけている。トーレスはシーズン後半戦ですぐに結果を残すことはできなかったものの、ホーム最終戦となった横浜F・マリノス戦では勝ち越しゴールを挙げ、チームに3ポイントをもたらした。それもあり、サガン鳥栖のJ1リーグ残留はあのトーレスのゴールによるものであると同選手を評価する声が大きい。


イサーク・クエンカ

年齢:27
在籍歴:2019年~

かつてバルセロナの下部組織で過ごした経験を持つクエンカは2011/12シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)でデビューを果たすものの、2014年夏にバルセロナを退団。以降はデポルティーボやグラナダなど複数クラブを転々としていたものの度重なる負傷もあり出場機会に恵まれなかった。しかしかつて2010/11シーズンに所属していたサバデルで指揮官を務めていたルイス・カレーラスがサガン鳥栖の監督に就任したこともあり、J1リーグ挑戦を決断。今季のサガン鳥栖のアタッカー陣の中でどのような違いを作るのか心待ちにしているファンは多いことだろう。