日本人選手として初めてマンチェスター・シティというビッグクラブと契約を結んだ選手としてDF板倉滉は今後もクローズアップされることだろう。その板倉も含め、この冬の移籍市場を賑わせた東京五輪出場の可能性が大いにある5選手を紹介する。
岩崎悠人
年齢:20
ポジション:MF
所属クラブ:京都サンガ⇒北海道コンサドーレ札幌
年度別代表に選出され森保一監督からも高い評価を受けている岩崎を巡ってはシーズンオフに海外クラブやJ1の強豪クラブなどがオファーを提示するなど、熾烈な争奪戦に発展。その中から本人はミハイロ・ペトロヴィッチ監督率いる北海道コンサドーレ札幌行きを決断している。ドリブル突破を最大の武器とする岩崎は加入の決め手として三上大勝GM(ジェネラルマネージャー)からの「僕の目標や夢を一緒に追いかけたい」と声をかけてもらったことを挙げている。将来的な海外挑戦も睨みながら、まずは札幌で定位置を掴み東京五輪出場、そしてA代表選出を目指す。
久保建英
年齢:17
ポジション:MF
所属クラブ:横浜F・マリノス⇒FC東京(レンタルから復帰)
バルセロナの下部組織で確固たる技術を身に着けてきた久保建英はFC東京の下部組織に加入すると、一昨季の5月に行われたルヴァンカップ・グループステージでトップチームでのデビューを飾り衝撃を与えた。昨季はFC東京U-23で出場機会を重ねるとシーズン後半は横浜F・マリノスにレンタルで加入。キャリアで初となる先発出場を果たすなどさらなる成長を遂げた。シーズン終了後はスペイン行きの可能性も伝えられたものの、年明けになってFC東京への復帰が正式決定している。
中山雄太
年齢:21
ポジション:DF
所属クラブ:柏レイソル⇒PECズヴォレ
育成で国内外から高い評価を受けている柏レイソルの下部組織出身である中山雄太は2015年にトップチーム昇格を果たすと、着実に出場機会を積み重ねる。すると一昨季にはDF中谷進之介や日本代表GK中村航輔とともに堅守でチームを上位争いへと導き、シーズン終了後のJリーグアウォーズではベストヤングプレーヤー賞に輝いた。昨季は負傷の影響もあり19試合の出場にとどまったものの、安定したパフォーマンスを披露。そしてこの冬にクラブのスローガンである「柏から世界へ」を体現したひとりとなっている。
三好康児
年齢:21
ポジション:MF
所属クラブ:川崎フロンターレ⇒横浜F・マリノス(レンタル加入)
フローニンゲンに加入した板倉滉と川崎フロンターレの下部組織在籍時代から切磋琢磨してきた三好康児は、一昨季に川崎フロンターレでJ1リーグ初優勝を経験する。そして昨季は北海道コンサドーレ札幌へ1年の期限付き移籍で加入すると、同じく浦和レッズからレンタルで加入したMF駒井善成とともにクラブを史上最高成績の4位に導いた。ただシーズン終了後はコンサドーレのクラブ方針もありフロンターレにレンタルバックされると、今季は神奈川ダービーでライバルクラブにあたる横浜F・マリノスに加入している。板倉の海外移籍で更なる刺激を受けた三好としては、今季は自身のキャリアをさらに前進させたいところだ。
板倉滉
年齢:21
ポジション:DF
所属クラブ:川崎フロンターレ⇒マンチェスター・シティ(フローニンゲンにレンタルで加入)
三好康児とともにフロンターレ下部組織の最高傑作という異名をとっている板倉は、フロンターレでは出場機会に恵まれなかったものの、昨季はレンタル先のベガルタ仙台で3バックの一角を担うなど、自身のキャリアで初めて1シーズンを通してピッチに立ち続けている。ベガルタでの契約満了発表後の同選手の去就を巡っては、当初ベルギー1部のSTVV(シント=トロイデンVV)加入が有力視されていたものの、昨年12月から動向を追い続けていたフローニンゲンがマンチェスター・シティからのレンタルという形で獲得に成功した。
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