Jリーグ

ドイツW杯の日本代表メンバー・巻誠一郎が現役引退発表「僕の人生の師はサッカー」

 ロアッソ熊本は15日午前、元日本代表FW巻誠一郎の現役引退を公式発表している。

 ジェフユナイテッド市原で2003年にプロキャリアをスタートさせた巻誠一郎は2006年に行われたワールドカップ・ドイツ大会のメンバーに選出されると、その後のイビチャ・オシム体制のもとでは主力を担い、2007年のアジアカップ出場を果たした。

 その後は海外挑戦を経て2011年に東京ヴェルディに加入。その後2014年からロアッソ熊本の一員となると2016年の熊本地震を受けて復興支援活動を展開するなど、ピッチ外でも多大なる貢献を果たした。

 現役引退について同選手は「私、巻誠一郎は2018シーズンをもちまして引退することにしました。プロサッカー選手として16年もの間プレー出来たのも、沢山の方々に支えていただき、育てていただいたおかげだと思ってます。今は感謝の気持ちしかないです」

 「僕はジェフユナイテッド市原でプロとしてのキャリアをスタートしました。当時はプロのレベルの高さについて行けず、本当にプロでやっていけるのか不安で2〜3年くらいプレー出来たらいいかなとか思ってた事を思い出します。そんな僕がこれだけ長い間プロサッカー選手としてプレー出来るとは、僕も含めて誰が思ってたでしょうか、笑」

 「サポーターがクラブを育て、選手を育てる! 少なくとも僕はサポーターの皆様に育てていただきましたし、人間としても成長させていただきました。サッカーからは普段の準備の大切さ、最後の1分1秒まで全力でプレーする事の大切さ、最後まで諦めない事の大切さ、自分を出し切る事の大切さを学びました」

 「僕の人生の師はサッカーであり、サポーターや応援してくださる皆さんでした。嬉しい時も苦しい時も辛い時も皆さんと共に歯を食いしばり歩んだ事は僕の大事な財産です。本当にジェフ、ヴェルディ、ロアッソと素晴らしいクラブでプレー出来て、今は感謝の気持ちでいっぱいです」

 「そして、最後に生まれ育った熊本のクラブでプレーさせていただけた事は本当に幸せでした。今後はサッカー界の発展の為に出来る事や熊本の県民の皆様の役に立てるような事を中心に微力ながらやっていければと思ってます」

 「具体的な事はまた改めて皆さんに報告させていただけたらと思います。先ずは16年もの長きに渡り、ご声援いただき本当にありがとうございました」と感謝の言葉を残した。