
5位というこれまででは考えられないポジションでシーズンの前半戦を終えたレアル・マドリード。26得点23失点と、絶対王者の面影が今シーズンはまるでない。クリスティアーノ・ロナウドの移籍はもちろん大きなきっかけの1つだろう。ただ、それ以外の理由も多いはずだ。今回はレアル・マドリードが現状を改善するために行うべき4つのことをご紹介する。

会長の変更
フロレンティーノ・ペレスがマドリードの会長に就任してから約10年が経った。非常に印象的な10年で数多くの成功をおさめている。しかし、彼が費やしてきた資金を精査すると、多くの疑わしい決定があったことも事実だ。バルセロナはここ10年間、国内においてマドリードを上回る存在だった。これはペレスが長期的な視野に立って、問題の解決を図らなかったことの結果に他ならない。独断で移籍に関する重要な決断を下すという彼の行動が、マドリードにとってプラスに働いていたかどうかは疑わしい。クリスティアーノ・ロナウドの代役確保に失敗し、フレン・ロペテギの招聘という過ちを犯した今が、辞め時ではないだろうか。

一貫性のある戦術の採用
レアル・マドリードというクラブは連れてきた監督によってチームのスタイルが変幻自在に変わってきた。それは選手のクオリティが世界でも1、2を争うレベルにあるから可能なことでもあるだろう。今まではそれで勝利を収めることができた。しかし、今シーズンはロペテギの4-3-3が機能しないというアクシデントに襲われた。それは、特にアタッカー陣に十分なリソースがなかったからだ。現状のプレーヤーから最適解を見つけ出し極めるか、将来を見据えて定めた戦術にフィットする選手を補強するかのどちらかを選んだほうが良い。これまでが特殊すぎたのだ。

経験あるストライカーの確保
クリスティアーノ・ロナウドはマドリードにいた9年間の間に1試合平均1.2得点というハイペースでゴールを生み出し、その数字は451という偉大なものとなった。彼と同等の選手を獲得するのは無理だろう。マドリードは2017/2018シーズンにオリンピック・リヨンで18ゴールを挙げたマリアーノ・ディアス・メヒアを買い戻したが、結果はご覧のありさまだ。今シーズンにリーグトップ3から漏れるようなことがあれば、ロベルト・レバンドフスキやマウロ・イカルディといったゴールを確実に奪える選手を獲得するのをためらう必要はない。

主力選手のマネジメント
ワールドカップですべてを出し切ったルカ・モドリッチが、今シーズンをベストな状態で戦えていないのは明らかだ。彼もそのことを公に認めている。だからこそ、シーズンが始まって数試合ではなくて、もっと長い期間休養を与えるべきだった。現にモドリッチがいなくても、ダニ・セバージョスを中心に控え選手を起用して勝利を収めていた。
ガレス・ベイルも相変わらずの負傷癖、マルセロやセルヒオ・ラモスなど他の多くの選手も負傷に苦しめられた。選手のマネジメントがしっかりと行われているのか不安になるほど負傷者が続出した。前述したように若い血を信頼し、決して若くはない主力に十分な休養を与えるべきだろう。
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