鹿島アントラーズ クラブワールドカップ

欧州の壁はやはり高いのか。鹿島対レアル、勝負を分けた5つのポイント

1-3でレアル・マドリードが鹿島アントラーズを下したFIFAクラブワールドカップ(CWC)準決勝。今回はこの試合で勝負を分けた5つのポイントをご紹介する。


試合の入り

大方の予想通り、100%のテンションで試合に入らなかったレアル・マドリード。序盤から鹿島の守り方を見極めて、弱点となる部分を的確に攻めてきた。鹿島はスペースを消しながら対応したが、マドリードはピンポイントで穴を突き、鹿島としてはギリギリで守る展開が続いた。ガレス・ベイルの存在もあり、最終ラインを含めて前からはめに行くことに恐怖心が芽生えることは間違いないが、マドリードに余裕を与えすぎたことは間違いないだろう。


バイタルエリア

グアダラハラ戦同様に、自陣バイタルエリアのマネジメントに不安のあった鹿島。優先的に危険な選手を消すように守ったため、危険なスペースが生まれてしまうのはしょうがないが、マドリードレベルの相手になれば攻略も時間の問題だった。


交代策

恐らくこの試合における、大岩剛監督の交代カードの切り方には賛否両論あるだろう。サイドでの迫力を増すために投入した内田篤人だが、ベンチに下がったのはこの試合において重要なバランサーだった永木亮太。彼がいなくなったことでダムが決壊した感は否めない。ただ、選手交代に関してはプランとの兼ね合いもあり、結果論になってしまうところもあるだろう。

2失点目

2失点目に関してはプレッシャーがかかっていたこともあるが、対戦相手のレベルを考えれば避けなければいけないミスだった。格下とされるチームに許される類のミスではない。


ベイルを自由にしすぎた

3失点目は間違いなくベイルに自由を与えすぎた。危険な人を優先的に消しに行くディフェンスを取っていたのなら余計にだ。特に内田と昌子源は2人でほぼ同じエリアをカバーしており、ムダなプレーになってしまった。バイタルで自由を与え、人にも自由を与えるのであればエリアを消すように守ったほうが安全だっただろう。


名前:菊池大将
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