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バロンドールに不正疑惑。存在しないメディアの実在しない記者が投票?

 今年度バロンドールの投票結果に不正疑惑が浮上しているようだ。9日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 レアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチが受賞した今年度のバロンドール。しかし、ここにきて投票に不正があったのではないかと大きな論争を呼んでいる。

 問題となっているのはアフリカはインド洋沖にあるコモロ連合の記者投票。この投票を行った記者アブドゥ・ボイナ氏が実在しない人物である可能性が高いようだ。アブドゥ・ボイナ氏は1位にキリアン・ムバッペ、2位にルカ・モドリッチ、3位にクリスティアーノ・ロナウド、4位にエデン・アザール、5位にモハメド・サラーを投票している。

 また、現地のジャーナリストによれば、アブドゥ・モイナ氏が所属しているとされているコモロメディア『Albalad Comores』は2012年にサイトが閉鎖されているようだ。アフリカ諸国でジャーナリスト活動を行っているトワミヌー・アブドゥ氏は「Albalad Comoresがまだ存在していると読んだ際は幻覚を見ているのかと思った。このメディアは6年前に閉鎖され、アブドゥ・モイナというジャーナリストは存在しない」と主張している。

 ワミヌー・アブドゥ氏の主張が正しければ、大きなスキャンダルになることは間違いないだろう。果たして、この騒動はどのように決着するのだろうか。