アジア

東南アジア最強タイ代表がまさかの敗退。それでも彼らが前を向ける理由

スズキカップ敗退は完成形に向けた過程

しかし、今回の結果に関してはタイ代表を責める必要はないだろう。タイ代表の選手たちがひどいプレーを見せたというよりも、他の代表監督、そして選手たちが素晴らしい対策を行った結果というべきか。スズキカップのレベルは以前より格段に高くなり、東南アジア全体のサッカーのレベルが底上げされていることは喜ばしいことだ。

ライェバツ監督が持ってきたサッカーのスタイルは、長期的に見ればタイ代表にベネフィットを与えるだろう。今大会は北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ・ソングラシンなどが不在でベストメンバーではなかった。ライバツ監督は国内組の選手だけで戦う必要があったのだ。ベテラン選手から若手選手への世代交代も順調に進んでいるように感じた。

これから始まるアジアカップでタイ代表がスズキカップの経験を生かし、より強力なチームになることを期待したい。タイ代表のサポーターが悩む必要はない。納得できない結果に終わったかもしれないが、2019年、2020年のタイ代表は見違えた姿でサポーターに結果でもって報いてくれるはずだ。ワールドカップ出場も夢ではないところに来ているのだから。

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名前:菊池大将
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